プリちゃんのフキプランニングの整備だ。
激辛作戦の集結時。
ペダルを漕ぐときにキーキー異音がするというので見させてもらったところ左側ペダル軸にぐらつきが見られた。内部鋼球がすり減ったとかでベアリングが損傷し、ふらついているのでは?
と予想したが、もちろん現地で修理できるような不具合ではないのでそのまま作戦続行。
しかし昼食時には異音がさらに大きくなってきていたため、大事を取って途中離脱となっていた。
フキプラは原因精査と修理のために、しましま先生が引き上げてくれていたので、
ある夜。加古川まで取りに行ってきた。
引き上げてきたその日に即作業開始。
異音はここら辺から、
ペダルを回すとキーキーいう。なんか今にも壊れそうな音…
しましま先生から、自転車の整備にはこれくらいの工具がいるだろうと、工具援助があった。
これが非常に便利で、特にペダルクランクのプーラーなんて持っていなかったから非常に助かった
(ヴェロソレックスとかトモスなんかはクサビボルトナットでクランク固定してあったから方式が違う。)
ペダルクランクを外して観察。
青い金属板クリップ、何のためについているのかわからなかったが、
これを外すと異音はなくなった。
あらら、すぐに異音は改善。
異音の原因は、このクリップがペダル中央軸(黄色)と摩擦することで起きていたようだった。
異音はなくなったが、黄色い軸は赤い外周パーツの中でグスグスと上下左右にぐらつく。
これは…やっぱりおかしいよなあ…
と思うのだが、こういう規格外バイクの適正状態って、常識では推し量れないから、
これがこの車体の正常状態です。といわれることもあるかも。
とりあえず、ガタガタになったベアリングさえ見つければ、
補修はできるだろうから、エンジンを降ろすことにする
はずしたあとに復元できるよう、配線を写真に記録。
構造が単純なため、瞬時にエンジンが降ろせた。
サクサク進む。
降ろしたエンジンのギアボックスを割る。
出てきたペダル軸。
ベアリングは健在で一切ぐらつきなし。
ってか、このベアリング、でかいな。と思ったら、
このベアリングは
この写真でいう赤の外部カラー部分を固定しているベアリングだった。
つまり、黄色のペダル中央軸はエンジンケースに支えるべき軸受構造がないのだ。
赤矢印と緑矢印のパーツは一体なのか、分離するのかわからないが、
ここと、黄色軸の間でぐらつきがある。
しましま先生にメールを送り相談。
結果、エンジンケースのベアリングはペダル軸の軸受ではなく、ベアリングに異常はない。
ペダル軸はぐらついているが軸受け構造が見当たらないので、
緑カラーの内側が削れてクリアランスが広がっているのが原因では?
という結論になった。
パーツも手に入れにくいだろうし、
異音がなくなったから、このまま使用してもらおうか、とエンジンケースを閉じて車体に乗せる
赤と黄色の間でのぐらつきはあるが、使用には問題ないだろう
いずれぐらつきがひどくなったら、再検討かな。
しかし、翌日プリちゃんがこの整備状況をメーカーに連絡したところ。
下記のような返事が来た。
部品の販売は可能です。
この辺の部品はエンジンを開ける必要はない部品です。
写真①はクランクアームシャフトとエンジン側にガタが出来た為にガタついているようです。
エンジン側に樹脂製のブッシュベアリングが左右2カ所に圧入されています。
この部品のへたりか、クランクアームシャフトのへたりかでクリアランスが出来てガタついているようです。
ブッシュベアリングを取り外す為には、特殊工具が必用ですので、ブッシュベアリングが原因の場合は、
弊社にエンジンを送って頂きましたら修理が出来ます。
写真②の鉄製のプレートは、フリクションプレートという部品です。
この部品の役割は、エンジンを始動させた際に、
ペダルが供回りをしない様にシャフトにテンションを掛けて空転を防ぐ部品です。
機械的な部品では有りませんので、空転が気にならないようでしたら取り外しても構いません。
以上よろしくお願いいたします。
樹脂製のブッシュベアリング???
どれのことだろう…
赤カラーと黄色軸の間にあるはずだから…もしかしたら緑矢印のパーツのことかな?
この文章を見る限り、
特殊工具さえあればエンジン開けなくても交換できるような記載。
数百キロの使用でぐらつくような不具合なので、
もし可能なら
1、その樹脂製ブッシュベアリングの予備パーツ
2、交換のための特殊工具
3、交換中の画像情報
がほしいところだ
(これからも乗り続けるのであれば…)
結局、修理のためにエンジンをメーカーに送ることになったため、再度エンジンを降ろすワイ。
あー面倒くさい。
しかし構造が単純なため即、作業終了。
エンジンはメーカー直送。
修理できそう&SSTRに間に合いそうでよかった。