ベスパ50S ブレーキドラム換えてみた

ベスパの前輪ブレーキ、
かなりのマダラ効きだったものが、シューを交換してだいぶましになった。
しかしながら、やはり注意して感じてみると、効いているところと効いていないところがある。
前輪を浮かせて、ブレーキを軽く握って回してみると、
一部でブレーキがかかっているのに、回転させることで効いていない部位がある。
これはやはりブレーキの回転体の中心がずれているようだ。
できたら完璧に直したい!
そこで原因検索する。
DSC_0091_20210209122000200.jpg
ブレーキシューを交換するときに、フロントブレーキドラム周辺の構造がわかったので、
触れをチェックしてみることにした。
中心部分、これはアクスルシャフト&パネルの部分。
ここで振れは0.07mmだった。ほぼ振れはなしと考えられる。

で、
DSC_0092_20210209122002f75.jpg
ブレーキドラムの外周で振れをチェックしてみると、
0.75mm振れていた。
DSC_0094_20210209122004f72.jpg
本来ならドラム内側で測定したいところだが、所持する機器的に不可能なので、
外周での判断になるが、
やはり原因はブレーキドラムの中心が出ていないから のようだ。

しらべてみると社外品でブレーキドラムの新品が手に入るみたい。
かいぜんするかも!?
そこで買ってみた。
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F.A.italia製のドラム。
SIPで購入可能だが、送料がバカ高いのでオークションで買った。
DSC_0104.jpg
取り付けて振れをチェックしてみると0.12mm程度だった。
DSC_0105.jpg
装着してみると、これまでだいぶ余裕をもって調整しなくてはならなかったブレーキワイヤーが、
シビアな調整でも大丈夫になった。
ただし、走ってみたところ、やはり完璧とはいかない。なんかマダラっぽい…ような?。
気にしなければ、気にならない程度なんだけどねえ、
ちょっと神経質になっているのかしらん。。

試運転 燃費激ワル ベスパ50S

各所 疾風怒涛の整備が終わったので試運転をすることにした。
これまで燃費計測をしたこともなかったので、この機会に燃費計測も。
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昼から時間が取れた、
この日は晴れていて旅日和だぜ。
整備工具から予備燃料まで準備して出発!
国道250号線を西へ行く。
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相生に海鮮丼や海鮮バーベキューの店を見つけた。
またツマーと来よう。
って、偵察ばかりで、なかなか実現しないが…
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ベスパの走行性能はかわらずで、
発進の時、低回転時のエンジンの吹け上がりが遅い。これは仕方ないのかもしれない。
平地最高速は60km/h前後、坂の上りで止まることなくグイグイ登れる。
この旅の坂道くらいなら1速まで落とすことはなく2速までですべて走行できた。

今回の一連の整備で一番効果的だったのはブレーキシューの交換だ。
前後ブレーキがしっかり効くようになり、特にフロントはマダラ効きだったのが改善!
これまではブレーキ時の挙動が不快で危険なためフロントブレーキを極力使わなかったのだが、整備のおかげで全く気にすることなく使えるようになった。
それでも注意してみると、やはりすこし効きにムラがあるが、随分ましになっている。

ここから北上して平福の方へ。
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宿場町 平福の街並みを観光してから
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山間の快適な道を走り、
東へ、29号線に出たら北上して
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道の駅 波賀まできた。
雪が残っている。

ここからさらに北上していくと、道路が凍結防止のためにスプリンクラーで濡らしてあった。雨でもないのに車体を濡らすのも嫌なので、引き返すことに。
ここでメインタンクが切れた。
走行距離110kmほど…あれ、早すぎないかい?
リザーブに変えて南下していくと、20km走ったところでリザーブも切れて完全ガス欠に。
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総走行距離130kmほど。
燃料タンクは5Lほども入るのに、なにこの距離…

手持ちの予備燃料を入れて近くのガソリンスタンドまで走り、
給油したら5.50Lも入る。まじでか、燃費悪すぎるぜ。
さらに南下して自宅まで帰宅した。
総走行距離170km  給油燃料7.31L 燃費23.25km/L
わるーー!
スズキミニ50でも54km/L行くのに…
もネットで調べた範囲では、
ベスパ50sの燃費は25-30km/L程度らしい。
エンジン内部になにか不具合あるのかな?性能はまずまずなんだが…

燃料タンク5L-5.5L   
うち
メインタンク4.1-4.6L  リザーブ0.9L
メインタンク100-110km  リザーブ20km
合計航続距離 120-130km

マフラー塗装&タイヤ交換 ベスパ50S

今度はタイヤを交換することにした。
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リアのタイヤを外したついでにマフラーを外す。
塗装がいくらか剥げて錆びてきていたので耐熱塗装を再度行う。
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今回は黒にしてみた。

そしてタイヤ交換
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前後ともpireriだったかな?
ベスパによくついているタイヤだが、普通の国産スクーターのタイヤの方が走りやすい気がするので、
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ダンロップD307にする。
安いのがいい!2本で3000円少しだった。
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合わせホイールって楽でいいねえ。
瞬時に交換完了。
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ヒビだらけのタイヤが新しくなって安心感が出た。
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走ってみるとコーナーでの車体倒しこみがやりやすくなったぞ

吸気 燃料装置系整備 ベスパ50S

うちのベスパ。
IMG_2380.jpg
駐車していると、下にオイル?ガソリン?のシミができる。
何か漏れているようだ。
IMG_2383.jpg
下面を見てみるとキャブレターなどがある空間から垂れている様子。
小物入れを外してキャブレター周辺を見てみると
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底がオイルまみれになっていた。
そこで、タンク、キャブレター、エアクリーナーを外して整備することにした。
タンクのガソリンを抜いて赤丸のフューエルチューブを外し、チョークワイヤーを外し、
黄色丸のキャブレターとエンジンを締め付けているボルトを緩める。

あとはキャブレターのトップ部分を外すのだが、スペースが狭いので、
先にタンクを外すことにした。
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3か所のボルトを外して、
次にコックレバーを外さなくてはならないが、これが全く見えないところにある。
内視鏡で確認すると
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Rピンでとめられているようなので、ブラインドで手探りでこれを外す。
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タンクが取れた。
調べてみると、タンクコックをOFFにしても燃料が流れ出してくるようだ。
コック内部ゴムが劣化しているみたい。
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コックがOFFにならなけりゃ、今後困るので、先にコックを分解してみる。
マイナスねじ2か所を外して
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中央の可動部を取れば
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4穴のパッキンゴムがあった
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これを交換したらコックは治るだろう。

さて、キャブレターに戻る。
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キャブレタートップを外す。
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デロルトキャブによく使われている板状のスロットルピストンだ。
トモスもこんなんだったよね~
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これでキャブレターが取り出せた。
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キャブレターはエアクリーナーボックスとともに取り出した。
燃料チューブを外すと、内部のフィルターは劣化でボロボロ崩れてしまった。
ここから漏れていたかも。
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再生不可能なので、パーツが手に入るよう祈る。
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エアクリーナーは内部フィルターが金属網でできていた。
オイルまみれなので洗浄しておく。
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キャブレターの形式は
デロルトのSHB16.16
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底は樹脂製だ。
なんとドレン経路が全くなく、オーバーフローしても逃げ道がなく吸気側に入っていく構造だった。整備しずらそう…
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外すとフロートとメインジェット パイロットジェットが見える。
IMG_2410.jpg
フロートにバルブがついている。
油面調整の機構は全くなし。まあ決まった高さなのだから、
調整できない方が潔くていいね。
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バルブは新しく変えたいがパーツでるかな?
とりあえずバルブシートの方を磨いておく。
IMG_2416.jpg
これでいったん組んでガソリンを流してみると、
キャブレターの上下組み合わせ部からガソリンがにじんでいた。
パッキンゴム劣化もあるようだ。

ある程度不具合箇所が絞れてきたので、
キャブレターパッキンゴム バルブ フィルター コックパッキン
これくらいを新品パーツにすればいいかな、さてネットでパーツを探そうか、
と、工具の片づけをしていたら、キャブレターが落ちてバキッ!
いやーーな音が…
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ひえーー
キャブレター下部が割れた~(泣)
まじでか~
どうしよう…

しかしそこはさすがのベスパ。
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全部パーツがそろいました。
宇賀神商会さんに感謝!
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バルブは内部にバネが仕込んであって若干の伸び縮みクッションがあるタイプに交換
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フィルターも新品に交換した。
コックパッキンも交換して組んでいく。
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タンクコックにレバーを取り付けるのが、見えないところを手探りで取り付けるので苦労したが、何とか成功し、
全て組めた。
コックOFFで一晩、まったく燃料染み出しなし。
コックONで一晩、まったく燃料染み出しなし。
燃料装置系の整備がしっかりできたぞ(^^)

ちなみに、その後走っているとエアクリーナ内部にガソリン吹き出しがあり内部がギトギトしてきた。リードバルブなし2ストロークで、
しかもフィルターが隙間だらけの金網だから仕方ないのかもしれない。



点火時期調整 ベスパ50S

走り出しのエンジン回転数の上りがもっさりしていて、
低回転時のアクセル開けに対するエンジンの反応が悪い。
これはリードバルブがない2ストロークエンジンだから?かな?
(クランクウェイトで吸気口を開け閉めするロータリーバルブとかいう古い方式らしい)
それならそれ、ベスパの特徴なのだからそのままでオッケーなのだが、

もしかして点火時期がくるってやしないか?と疑い、調査することにした。
IMG_2357.jpg
タイミングライトで照らして点火時期を見てみると、
IMG_2361.jpg
このあたりで点火しているみたいだ。

圧縮上死点からの進角は
フィンの幅3個分くらいだった。
一周360度に対してフィン間は26間隔ある。
360/26=13.8度
つまりフィン幅1個が13.8度なので3個分なら進角41.4度だ。

ネット上の情報だが、ベスパ50Sは20度進角の位置で固定されているらしい。
ってことはうちのベスパは進角し過ぎのようだ。
調整すれば、よくなるかな?
IMG_2367.jpg
フライホイールを外してジェネレーター本体の固定ボルト3か所を緩めて回し、
点火時期を調整する。
フライホイールの回転は時計回り(右回り)なので点火時期を遅らせるにはジェネレーターを右回しに回せばよい。
IMG_2373.jpg
回す前にマジックで印をつけて、
回した後にも印をつけた。
これくらい回したところで
123.jpg
圧縮上死点から進角フィン幅1.5部分、
13.5×1.5=20.25
こんなもんかな。

しかしながら発進時のエンジン吹け上がりは遅いままで改善はなく、走行性能に変化はなかった。
この処置で点火時期を遅らせたから、高回転でのパワー低下を危惧したが、
それもなく、最高速度に変化もなかった。
点火時期がずれてはいたが、調整してもあんまり関係なかったな。
プロフィール

はちまる隊長

Author:はちまる隊長
バイクあそびの達人(自称)
CCJの大将してます
http://suzuki-choinori.com/index.html

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