ジョルノクレア 絶好調

ジョルノクレアだが、最高速が58km/hまでしかでず、
坂道の下りがきつかろうが、それ以上は絶対に出ない。
これはエンジン回転数を検知したECUが点火時期を調整してパワーダウンさせ
リミッターをかけているものと考えられた。

そこで、
同じ回転数でも速度が出るように調整すれば完全調子の速度になるはずと想定し
(速度検知機構はないのでECUは回転数だけで判断しているはず)
駆動系をリフレッシュすることにした
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Vベルトは安いもので購入。
WRはしましま先生がくれたので、これを使おう。
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WRは16φ×13 8.5gと書いてある。サイズはピッタリだ。
Vベルトは17mmまですり減っていたところ、
新品は18.5mmの幅があった。
これは速度が上がりそうだ。
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装着して試運転したところ、
スムーズに加速していき想定通りに60km/h以上が軽々と出る。
くだりではそれ以上出るので、ある程度のエンジン回転数軽減になったのだろう。
ECUの邪魔にならない回転数域で最高速が出せるようになった。
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おそらくは この車体の本調子にまで改善したようだ。

時折、近所巡りなどに利用していたのだが、
そうそう出動機会もない。
せっかくバッテリーも新品にしたのに、通常運用されず放置するとバッテリーも劣化するだろう。
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だれか使いませんかと各方面に打診したところ、
欲しいという人がおり譲ることになった。
姫路市内で使うらしいのでまたいつか町で遭遇することもあるかも。
いろいろ整備項目があって楽しく修理できた。
古いとはいえまだまだ走れる車体だ。これからも長く元気で走ってほしいものだ。

ジョルノクレア試運転旅


ジョルノクレア。
始動性良好。走って止まって曲がるに問題なし。
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最後の欠品、ホーンカバーをリビルド品で手に入れて装着し、
試運転に出かけることにした。

西方面へ相生まで走る。
そこから赤穂方面へ行くが、辺鄙な山を越えた先にある
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漁港に着いた。
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MAXさんに教えてもらったカキ食べ放題店を偵察。
この日は平日でもう夕方だから閉店後のようだ。
ここまでくる道を考えると、たしかにカキを出荷するより食いに来てくれっていう気持ちがわかる。

スマホナビの充電のために
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カスタムジャパンで買ったスーパー安価USB電源を使用していたが、これが全然役に立たないことが判明。
装着するときから配線の導線が細すぎてギボシ端子さえつけられない。
こんなんで充電できる電流流れてくれるのか?と心配になっていたが、危惧した通り。
一瞬充電しても、すぐに充電電圧が認識できずスマホは充電されない。
安価と思ってごみを買ってしまったが、なんと4個もまとめ買いしてたワイ。
あー反省だ。

別の日、
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この日は雨、
たつの市へ観光旅。
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古い街並みを残すところなので雰囲気がよいね。
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龍野城
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このそばに資料館があるので寄ってみる。
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この日は雛祭り関連の展示物が多かったが
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見るのは主に銃器だ(笑)
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奥の大筒、固定砲ではなく構えて撃つのか… 手首が逝きそうやな

さて、走行性能だが、
平地でメーター読み58km/h(GPS計測54m/h)出る。
しかし、しばらく走っていて気付いた。
このバイク、
下りがいくら長く続こうが58km/hのままなのだ。58km/h以上ぜったいでない!?

フルスロットル継続で走ってて、下りになると速度が上がるのが普通。
しかしこいつはいくら下りが急だろうと長かろうと58km/h以上がでない。
ECUがなんかしとるな、、、

ECU(エンジンコントロールユニット)は点火時期を調整しているのだが、
こいつはただ正比例に点火時期を進角するCDIではなくて、たぶん回転数に応じた点火マップを持っている…と思う。
そして、ある回転数以上になろうとすると点火時期を遅角してパワーダウンさせ速度を抑えるリミッターとして働いている…ようだ。

インジェクション車だったら燃料噴射量の調整でリミッターすると燃料消費は抑えられて燃費には影響しないだろうが、こいつはキャブレター車。
同じ燃料をエンジンに送り込んでも点火時期を遅角してパワーダウンさせるなら、
燃費が悪くなるでしょ…と危惧していたら、
やっぱり燃費41km/Lと激ワル。

フルスロットル走行ではなく50km/h程度の巡航を行えばリミッター作動せず燃費は良いだろう。
あと、ECUのセンサーは回転数とアクセル開度だけなので、クランク軸より先の挙動はECUにはわからない。だから駆動系の改装で高速を出せるようにすれば(ハイスピードプーリーなど)リミッターかかる速度が上がって燃費も良くなるかもしれないな。



ジョルノクレア 整備02

エンジンがかかったジョルノクレア。
こうなると整備のモチベだだ上がり。
次は…
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シートを補修しましょうか。
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古い破れ皮をはがすと、ありがたいことにウレタンは無傷の様子。
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カスタムジャパンでなんと570円という超激安張替皮があったので買ってみた。
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これがなんと普通に装着で来て非常にきれいに仕上がるという予想外の良品。
うれしいぞ。
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あと、欠品だったエアクリーナーボックスを手に入れ
キックスターターもジョルノクレア用のものを手に入れた。
いずれもオークションで購入。けっこうパーツの出品が多く、よく売れた車種なのかもしれないな。
おかげで安く手に入った。
キック送料込798円
エアクリ(フィルター内蔵)送料込1800円
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エアクリーナーボックス周辺の配管は非常に複雑。
整備マニュアルも持ってないので、どの配管がどこにつながるのか…
全然わからない。
配管のクセでどういう走行をしていたのか、また配管の太さや、ネット検索でいろんな画像を参考にしつないでいく。
エンジンのブローバイガスは2本の配管でエアクリーナーボックスに返されていて、あとキャブレターのダイヤフラム式スロットルの吸い上げ口もエアクリに開口させるようになっていた。
複雑~
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ここら辺、組み方に困る方々のために画像を載せておこう。
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管だらけ。
それぞれ冷却水 ブローバイガス エアー ガソリン ワイヤーなどが通っているのだ。
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ギアオイルを交換して
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エンジンオイルも交換する。
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エンジンオイルのフィルターが入っている蓋を破損してしまったのだが、
何か見たことある形状…
実はこれカブ系エンジンのタペット調整部分の蓋を流用してあるのだ。
純正パーツ購入しようとしたら、タペットカバーと出て、ありっ?って思った。
パーツが来るまでの間、とりあえず走れるようにするためジョルカブの蓋を借りて装着。
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ここで試運転がてら近所の王将へ。
普通に走って止まって曲がれる。ナイス。
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しばらく来ない間に無敵の餃子セットがなくなって、
ダブル餃子セットという新セットが出ていた。
うまい。

翌日、
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パーツが来た。
リアブレーキシューが限界まですり減っていたので、交換するのだ。
あとフロントのカバーも手に入った
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リアブレーキがすり減りすぎてブレーキがしっかりかからない。
そのためリアホイールのナットがなかなか外せなかった。
CRC噴いて、タイヤを設置させ、車体にのっかって、ブレーキ握り込んで回すも外れない。
火であぶってもむり。
最終手段でデカいメガネレンチをホイールにひっかけて、
ホイール、まがるなよ~と祈りながらグイッと、外せた~
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シューを新品にする
リアタイヤはどうしても徐々に空気が抜けてくるので、外した機会に調べてみると、
バルブコアが損傷していて空気漏れがあり、さらには金属片がタイヤに刺さっていた。
バルブ交換とパンク修理もする。タイヤは再利用だ。
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あと、クラッチの動きが渋いようなので駆動系をグリスアップするDSC_0172_20230318161756371.jpg
むむむ。
プーリー外周の錆が取れていない。
Vベルト交換したら、もうちょっと速度でそうだな。

ここまで来たら、次回の作戦に投入してしまおうと、
さらなる長距離旅装備を艤装していく
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サクッと溶接バリバリ!
キャリア製作。
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一番でかいモトボワッドBBのボックスを付けた。
頑丈なキャリアにデカいボックス
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プリちゃんフキプラのエンジンも軽々積載可能!
クロネコヤマトまで車で持っていくつもりだったが、
なんとジョルノクレアで持って行けた。
メーカーに発送完了!
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ファイヤー!!!

ジョルノクレアは音が静かで加速も滑らか。
坂もしっかり上って行けるし平地最高速度58km/h出る。
なかなかやるな。
整備小屋という閉鎖空間でエンジンかけてもしばらくは呼吸が苦しくならないので
排ガスも比較的きれいなんだろうなあ。
今後、燃費計測していこう。

ジョルノクレア 整備01

臨時雪だるま作戦の帰路で、ペーターさんがおもむろに
「ジョルノクレア いりますか?」
と御提案。
いるいるいる。

ジョルノクレアは以前に所有していたことがあるが、
あのかわいらしいデザインがすきで、
しかも4ストローク水冷50ccという、いまウチにはないエンジンタイプなので渡りに船。
ありがたくもらうことにした。
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ある夜、高砂市まで取りに行く。
いろんなところに不具合があり、欠品多数、錆多数。もちろん不動で
はちまるが大好きな状況だ。
ハイエースに積載して自宅に持って帰り、
これはしばらく楽しめそうだぞ…うっしっし。
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CVT機構はケースが開けられたまま放置されていたようで内部に錆が。
これではキックスタートを試すことさえできないね。
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バッテリーは完全に干上がっていて電圧ゼロ。もちろんセルは回らないし電装もつかない。
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とりあえずCVTケースの蓋を装着するが、このキックは他車種のものが無理やりつけられていてキックすると軸のスプラインがダダダッとずれたりケースに干渉したりする。
やばいね~
使い続けると取り返しのつかない損傷が起こりそうなヨカーンなのだが、
点火するかどうかだけは試させてくれ…と数回キックする
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全然火花飛ばない。チーン。
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外装を分解して点火にかかわる部分のチェックをしていく。
配線をたどって、カプラー外れや錆で導通が悪くなっているところがないかチェックしていくと、
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ラジエーターの奥にまで配線が。
この奥にジェネレーターがあるのだろう。
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冷却水を排出してラジエーターを外し、奥を見る。
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出てきたジェネレーター部分。
慣れ親しんだものとちょっと違う。
ジェネレーターとモーターが一体になったタイプだ。
さらに分解して内部を確認してもよいのだが、ここは密閉されていたためか非常にきれいで、
接点不良などなさそう。ここは違うかな?
と他部位をチェックすることにした。
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次はメインスイッチをチェックする。
底の接点部分を分解したところ
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何かの液体で金属板が濡れていた。
メインキーは「キーON」で「点火プラグの電流をアースに落とす配線を切断する」機構なので、
導通してしまうと始動できない。
しっかり拭き取っておく。
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で、うちのジョルカブから借りてきたバッテリーをつなげてみると
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メインキーONで電装に電流が流れ、プラグ配線のアース断線が確認できた。
メインキーの作動はOKだ。
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で、
セルを回してみるとバチバチバチ。火花が飛んだ!
キックでもバチバチバチ 火花OK!!
ガソリンは入っているので、始動できるかどうか、
プラグを取り付けて始動チャレンジするが、全然エンジンはかからない。
キャブレター入口部にパーツクリーナーを噴きながらセルを回すと初爆は確認できた。
キャブの洗浄が必要ですね。

キャブレターを外す
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すごく複雑な構造。
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エアクリーナー側からみるとスロットルピストンが見える。
比較的きれいだけど…
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この上下の管はなんと冷却水が流れる構造。
キャブまで冷やすの?
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ダイヤフラム式で吸気負圧の増大でスロットルピストンが上がる仕組み。
加速がソフトだろうね。
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ジェットだが、
スローもメインも、そしてチョークも、
ことごとく詰まりまくっていて、何度か洗浄してやっと開通した。
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取り付ける。
白いものはオートチョーク。
で黒いサイドの構造物は…なんとアクセル開度の検知センサー。。。
え、
これってインジェクション車でしたっけ→そんなわけない。これはキャブですぞ。

何のためについているのかわからなかったが、
調べてみると、どうやらアクセル開度を検知して、それに合わせて点火時期を調整しているようだ。
すごいなあ。
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たしかにドデカイCPUが積んである。
コンピューター制御バイク!

この後、バッテリーを外してみると、キックしても全然火花が飛ばなかった。
つまりジョルノクレアはバッテリーが完全に上がってしまっているとキックしても点火しない
これは多分、CPUが点火時期を制御しているので、
CPUが動かなければ点火さえしないということではないかと思う。
ウチにある他の原付(ジョルカブ・ビーノなどなど)はどれもバッテリーが干上がっていても、
何ならバッテリー外していてもジェネレーターでの機械的な発電で火花が飛び、エンジンがかかるのだが、こういう電子制御バイクってバッテリーが完全アウトになるとエンジンかけられなくなってしまうのだね。
燃費や環境性能はよいのだろうが、緊急時のツブシが効かないのは不利な点だわ。
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車のバッテリーから直結してセルを回し、エンジンがかかった。
ふー 一段落だぜ。


ビーノ劣化ガソリン消費旅

かくしてビーノに給油された劣化ガソリン。
試運転してみたところ、全然調子が良い(笑)
いきなり止まられるとこまるので、近所を。
20-30kmほど走ったが、壊れる気配どころかいつもより調子よく走る。すごいなこいつ。

劣化ガソリンは都合4Lほど残っている。
これを消費するために旅に出ることにした。
久しぶりに湯村温泉方面へ。
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国道29号線で北上して氷ノ山を超えるルートとする。
この道は信号も少なく走っていて楽しい山道だ。
2STビーノは燃費もあまりよくないので、劣化ガソリンの消費もすいすい減ってくれてうれしい。
100kmほど走ったところで燃料計が残1メモリ。
ここからスタンドのない山道に入るので給油した。
これまでノートラブルであり、さらに新品ガソリンを追加して劣化ガソリンが薄まったので、
もうトラブルは起こるまい。
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スムーズにお宿に着いた。
伯雲亭さん。二度目の宿泊。
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くしくも前と同じ部屋、叢雲(ムラクモ)の間だ。
なつかしの
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昭和な装備品はいまだ現役で稼働中。
なかなかやるな。
ビールを一本取って飲む。昭和の味…はしないがノスタルジー感じる。
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今回はすき焼きの夕食。
しっかり食べて飲んで、そのまま風呂も入らず寝てしまった。

翌朝、快晴。
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帰路も150kmほどをノートラブルで走り切り、給油。
劣化ガソリンは全部消費でき、ビーノも元気。
よかったぜ。

そういや 帰りの道の駅で三木市ナンバーのapriria SX125の方に出会った。
モーターサイクルショーで見て、気になっていた車両だったので声掛けしたら、
いろいろ教えてくれて、跨らせてもらえた。
結果…
SX125は足長族用であり自分にはまず無理と判明。
全然足がつかない!!
125ccのくせにデカすぎ&重すぎなんだよ。あー 欲しかったんだがなあ。。

プロフィール

はちまる隊長

Author:はちまる隊長
バイクあそびの達人(自称)
CCJの大将してます
http://suzuki-choinori.com/index.html

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