BSA bantam D1 電圧安定化
これまで走っていてバルブが切れたことがなかったのだが、




BBQ作戦前の試運転時にバルブが切れたかと思ったら、それから連続して切れまくり。
何が原因かわからないが、バルブ交換してもエンジン回転数が上がるとすぐに切れてしまう。
作戦時などエンジンをかけただけで切れ、結局灯火なしで作戦を遂行した。
これを改善するべく整備を行う。
ヘッドライトはしっかり切れている。
大分温度が高くなったのか、フィラメント部分までの金属も溶けていた。
電圧を測ってみよう。
電装系コイルからはアイドリング時でAC 12V出ているようだ。
調べてみるとこの車体は6V車体のはずなんだが…

で、エンジン回転数を上げてみると、みるみる電圧が上がって39V!
こりゃバルブもひとたまりもなく切れるわな。
この車体は古い旧車なのでもともと電圧を安定化させる仕組みがない。
なのでこの電圧変動は想定内なのだが、
今回のバルブキレキレ状態になる前、
手に入れてから1年間はバルブは切れずに普通に走れていたのがなぜかわからない。
エンジンをオーバーホールしたことが原因か?
それとも切れたバルブに電圧を制御するような抵抗があったのか…??
結局未だ回答はできないのだが
電圧を安定化させるためにはレギュレーターを追加装備すればいいので、
この機会にレギュレーターを導入することにした。
ウチに転がっていたセルなしチョイノリ用のレギュレーターを使用する。
AC-INとアースを並列で接続すれば電圧調整してくれるはずだ。
実はウチには5AUビーノのDC-OUT端子もあるレギュレーターもあるので、
こいつを使えば直流電流を増設できて
タコメーターの追加とか、USB電源増設などもできるのだ…
少し迷ったのだが、1950年代のバイク!という外観を壊したくないので、
なるべくオリジナルのままを保持することとし便利装備の増設はやめておくことにした
(しょうもない こだわり…)

レギュレーターはあまり目立たないところに隠したい。
しかしヘッドライト内にいれると熱がこもってレギュレーターがパンクするかもしれないので、
雨を避けれて、さらに風通しがよく、目立たない トップブリッジの裏面に配置した。
配線を全部やり直して単純化、完成してエンジンをかけると
バッチリ電圧安定した。
エンジン回転数を上げようともずっと針は動かず安定。
表示は9Vのようだ。
ヘッドライト上の純正スイッチの損傷をなおして組み上げる

測定では9Vだったが
12V用バルブでも普通にバッチリ光る。
6V用バルブでも大丈夫だと思うが、やはり球切れの可能性をなるべく低くしたいので12V用バルブにする。
メーターライトと
テールランプもしっかり点灯。
走ってみても球切れ起こらず。チョイノリレギュレーターは若干温かくなっていて、
余剰電圧を熱エネルギーに変換して放出してくれている様子。
しっかり仕事をしてくれております。

Hi Lo 切り替えスイッチは、
瞬間接着剤や樹脂つなぎ鋼線などで修理を試みたけれども、樹脂がもろくて修復不可能。
ネットで探してみると、同じデザインの旧車用スイッチが販売されていたので、それを買った。
パーツでないかと思っていたので非常にありがたい。
違和感なく装着できた。
もともと付いていたスイッチとほとんど変わりがないので気に入っている。
あとジェネレーター付近から干渉音がでているので、いずれそれも調査が必要だろうが、
普通に走るには問題はない。
買った時期車両の整備の様子を見に行くためレッドバロンに行く。
S田さんにBSAを見しちゃろうと思ってわざわざこの車体で行ったのだが、
売れっ子販売員のS田さんは接客の切れ間がなく、
他の店員さんに対応してもらうことに。
「珍しいバイクですね~」
「みたことないですよ~」
感心された。
これからも維持整備して動態保存していきたいものだ。