全分解したBSA bantamD1のエンジン、
パーツが10日かかってやっと来たが、間違いがありさらに注文して10日。
ほぼ一か月もかかってやっとパーツがそろった。
ベアリングは5個。
シールベアリングだが、シールを取って使えとの注意書きがあった。
made in Englandに混じってmade in Japanのベアリングもあり。
逆輸入してしまった(笑)
サイズさえ確かめればNTNで注文できたのかもしれないが、
セットで売っていたのでつい買ってしまったのだ。
オイルシールは3個のセット。新品を入れてリフレッシュ。
各ベアリングを叩き入れてオイルシールも装着。
クランクをはめていく。クランクのフライホイールカバープレートは左右とも外してナシで行く。
スペーサーもシムも新品にした
本来ならクランクの左右隙間を計測してシムの枚数を調整するらしいが
やり方がわからないし、分解時に2枚で組んであったので2枚のままで行く。
メインシャフトギア レイシャフトギアを取り付けていく。
液体ガスケットを塗って左右のクランクケースを合わせていく。
ここが非常に難しかった。
何度やってもキツくてはまりこまず、なんとかボルトを締めこんで完成させてもギアの動きが激渋くなって全然回らない。
またクランク割って液体ガスケットを除去してやり直しを繰り返したが、
結局、原因はメインシャフトのベアリングが打ち込み不足で浮いていたようで、
打ち込みし直すと素直にクランクケースが組めた。
特殊工具も買ったのでクランクギアのナットも苦労なく取り付けられる
プライマリチェーンも新品にしたから緩みなし。安心だ。
あ、キックスターターギアつけてねえわ。
とまた外して
こいつを付けてから、再度組んでいく
これでよいね。
内部ギアも特殊工具で回り止めでき、締めこむ。
自作クラッチ固定工具で固定してスナッピングピンを取り付け。
クラッチ完成だ。
ケースをはめていく。
ケースの合わせ面に新品ガスケットを貼り付け、
ボルトもすべてガスケットワッシャを装着して取り付ける。
ここのキックシャフト軸だが、少々オイル漏れがあった。
しかしこのシャフトにはオイルシールはないし、なんなら穴に貫通している部分にスプラインが切ってあるので漏れを防止するはまず不可能だと思う。
連合王国のサイトを検索してみたら、やはり悩ましく思っているオーナーが多いようで、
「もともとシールがない場所だが、使用に伴う削れでクリアランスが広がってオイルが染み出す」
「Oリングを取り付けてもすぐにとれる」
「内側からオイルシールを付けても、キック数回で破損し内部にゴムが残ってしまう。」
「穴を拡大してオイルシールをはめるしかないか?しかしスプライン切ってあるから、結局は漏れるか破損する?」
などと議論されていた。
で、結果一番良さげな方法は
「スプライン切ってある軸すべてにグリスを塗り込む」という方法。
うまくいくかどうかわからないが塗り込んでみた。
次にドライブスプロケット軸。ここは盛大にオイル漏れを起こしていたところ。
ベアリングを変えて軸はしっかり固定されている。あとはシール機構を改新しよう。
ガスケットを新品にして、オイルシールも新品。
取り付けボルトも新品にしたが、なんとこのキャップボルト、
規格がインチサイズでやんの。
またインチサイズのヘキサゴンビットが必要になり工具屋「ストレート」に走った。
幸いにも安く手に入り無事に組めた。
スプロケットは16Tの新品を取り付けた。
以前と同じ歯数だ。
この機会にドリブンスプロケットも交換する。
以前と同じ47T。
ボルトも新品にしたのできれいになった。
あとは腰上の組み立て・エンジン搭載・ジェネレーター周囲組み込み。
ギアオイルを注入する。
チェーンは420で組むが、実はこの車体コマ数が奇数なのだ。
今までは無理やり偶数コマのチェーンで後輪を前方ぎりぎりまで寄せて装着されていたが、
この機会にオフセットリンクを付けて奇数コマにして適正の長さにした(コマ数は忘れた)
で
完成。
パーツの到着を1か月も待つことになり組み方を忘れかけていたので
悩みながら、写真を見返しながらの組み立てになった。
エンジンはしっかり組めて、しっかり始動し走れる。
そして数キロ走った後もエンジンからのオイル漏れは全くなし。
キックギア軸からの少量オイル漏れは覚悟していたが、グリス塗り込みが功を奏して漏れなし。
今後、グリス切れでオイルがしみてくるかもしれないが、ここは改善不可能な場所だから、
このバイクの特性として受け入れよう。
費用が莫大にかかってしまったが、
なかなか手に入らないバイクだから贅沢に新品パーツを入れた。
工具も
通常のインチ工具ではなく連合王国旧車用のBSW(ブリティッシュ スタンダード ウィットワース)をそろえたが、以前のようにモンキーレンチ多用することがなくなったので作業効率が非常によくなったので良しとしよう。
エンジンの不安が解消されたので、
今後は(比較的…)安心して作戦参加できそうだ。
アーつかれたぜ