うちの家族は劇団四季が好きだ。
なかでも「キャッツ」は娘二人とも大好きな演目なので、
それを見に行きたいと言う。
はちまる自身も家族に付き合って、これまでに二度ほど見たし、
もういいんじゃないか?と思うのだが、
キャストが変わるので、何度見ても面白い…らしい。
現在、キャッツは劇団四季の福岡劇場でやっているので、
福岡までいかないと観れない。
家族3人だけで行ってくれたらいいのだけど、遠方なので心配。
コロナのこともあるが、
ときおり、電車内での異常者による凶行がニュースになったりしているし、
女三人では心配だよねと、
護衛のためについていくことにした。
福岡まで行っても、観劇しない自分は演目が終わるまで待っていなきゃいけないので、
それなら、福岡の現地で気楽に一人旅しようと、
BLAZE smart EVを持っていくことになった。
これが輪行旅をすることになったいきさつだ。
日曜日、
新幹線の駅まで行く。
はちまるは一人、大荷物。
背中にBLAZE smart EVの車体を背負い、
バッテリーやミラー、ヘルメットなどを手提げバックに入れて運ぶ。
非常に重いが、普通に歩ける重量だ。
ダイエット前の体重に戻っただけだしね。
キャスター付きの運搬用具のほうが楽だろうけど、
やはり背負えるというのも非常に利点が多い。
階段も上り下りできるし、電車に乗るときの間隙も気にならない。
ただ、歩くときに足が車体に干渉して揺れるので、
少しかがんで足の後ろ方向に少しスペースを作る歩き方になり体力を使う。
新幹線が来たので乗り込む
安全のためと大荷物を置けるスペースのことを考えて、グリーン車にした。
自分ひとりだったらこんな贅沢な旅は絶対しないのだが、家族づれなのでね。
端の席にしたので、大荷物を背部における。
窓の外を眺めていると、さすが新幹線、すごい速さで博多までワープ。
博多の駅前の空いたスペースで組み立てる。
5分ほどで完了
キャッツのキャラクターぬいぐるみを載せられてた(笑)
準備ができたらバイクを押しつつ、博多の街へ。
まずは食事にしましょう。
もつ鍋を食べる。
うまい。
いくらでも食べれるねえ、
ごはんや麺を追加していくが、まだまだ食べれそう。
しかしここは腹八分目にしておく、
いずれまたバッテリー充電のために飲食店に入らなくてはならないかもしれないからだ。
食後、四季劇場まで歩いていき、家族を送り出した後はいったん護衛任務完了、
キャッツが終わるまでの4時間あまり自由だ、バイクで旅をする。
西方面へ走り出す。
福岡は大都会なので車が多く信号も多い。
事故らないように気を付けながら走るが、
走り出してすぐに気が付いたこと、
性能が落ちている!
平地での最高速度は、いぜんは32km/hほど出ていたのに、
この日は満充電にもかかわらず29.9km/hまでしか出ない。
しかもすぐにバッテリー残量のメモリが減ってくる。
明らかにおかしい。
これは購入後1年半経ったためのバッテリー劣化か、
もしくは寒い時期なのでバッテリーの性能が出ていないのか。
また暖かくなってから再検証しないといけないな。
この旅の目的地は元寇堡塁。
まず一か所目に来た。
いまさら解説するまでもないが、
鎌倉時代にモンゴル帝国が大挙押し寄せてきたときに、
ここで防衛戦が行われたのだ。
その堡塁跡。
この地区は記念碑はあるのだが、
残っているのはすこしの盛り上がり程度だった。
先に進もう。
数キロ走って
防風林を越えたら、海に出る。
ここに
生の松原 元寇 堡塁跡がある。
ここはしっかりと石垣が残っている。
すごいねえ、これを武士たちが作ったのかあ。
教科書にもよく出てくる、この堡塁はここら辺だったらしい。
石垣を積み重ねてそこで元軍を撃退したのだ。
いまから750年も前の話。
日本を守るために、確かに全国から武士がこの地に集結し、
防衛戦闘の末、元軍を追い返したのだ。
750年たった現在でも大国の侵略に対して国民が命がけで防衛戦を行っている国がある。
そうウクライナだ。
国を守るとは こういうことなんだと思う。
それは平和憲法を作ったあとも変わりない。
自国を防衛するのは国民の力しかないと思う。
願わくは、こんな事態になる前に、しっかりとした抑止力を揃えられる国にしていきたいものだ。
かつてこの堡塁から海の元軍艦船に向けて矢を放っていたんだろうなあ。
そう思いつつ博多湾を眺める。
目的としていた元寇堡塁観光が終わったが、
なんとここまで14kmしかないのにすでにバッテリーは半量以下になっていた。
以前は33kmほどの航続距離があったのに、
往復28kmもはしれないとは…なんだこのバッテリー性能低下。
こういうのがEVのダメなところだよなあ。
帰路を走り切れない可能性が高いので、
充電ができる施設を探す。
で、コメダに来た。
コメダはコンセント利用OK店舗が多いので安心だ。
入店してバッテリーを充電したら
時間がかかるのでカレーカツサンドとやらを頼んだ、
これがまたうまい。
辛さがちょうどよく、カフェオレとの相性もよし。
しかし量が多かった。
昼は腹八分目にしておいたのだが、この巨大カツサンド食べると腹12分目くらいまで、
許容量オーバー…うう苦し。
1時間ほど充電させてもらってから残り7kmを走って博多駅まで到着したら、
ちょうどキャッツが終わるころ。
バイクを片付けて背負い、家族と合流して新幹線で帰宅した。
家族の護衛任務を遂行でき、
空き時間にバイク旅、しかも一度行ってみたかった元寇堡塁に、
ちょうどこういう侵略戦争が実際に起こっている時期に行けて、
いろいろ考え、思うところもあり非常に有意義な旅になった。
とりあえずゼレンスキーさん率いるウクライナを応援しつつ、
不本意に侵略戦争に駆り出されたロシア兵にも同情しつつ
人命損失が最小限で収まるように祈ろう。