シリンダーヘッドの分解
チョイノリいじりは孤独な趣味である。
だいたいチョイノリっていうバイクの存在を知らない者がいたりするし
知っていても、開口一番「そんなバイクいじってどうするん?」といわれるのがオチ。
同好の士は周りにはいない。
そんな中、このブログを参考にチョイノリを整備しているだなんて言ってくれる人がいたので
非常に心強く、喜んでいるのだ。
zah*26*1さんからナットの固着対策とバルブの取り外し方について質問があったので写真つきで答えてみようと思う。
まず、バルブロッカーアームのタペット調整ナットの緩め方だが
ここが硬く固着したものは経験がない、あまりさび付く場所でもないと思うのだが、一般的な固着ナットの緩め方を書いてみる。
まず工具はナットをしっかりロックできるメガネレンチを使用し、
ナット側もちゃんと固定するために、バルブロッカーアームを万力で机に固定したり、エンジンに装着したままで緩める。など、環境を整える。
ここは正ネジなので左回りで緩むようになっている。
8mmのナットなのでそんなに硬くないとは思うのだが、硬いようならCRCをふりかけて一晩待つか、よく洗浄した後にナットをバーナーであぶる、もしくは半田コテでナットを温め、熱膨張で固着が改善したところを緩める。
これでも緩まないようならナットブレーカー(http://www.haikanbuhin.com/shopping/detail/5845/)でナットを破壊する方法をとらざるをえないが、ナットブレーカーだけで2000円弱するモノなので、それならバルブロッカーアーム純正部品を取り寄せた方が早いと思われます。
さて次にシリンダーヘッドの分解ですが
バルブロッカーアームはシャフトを抜くだけで外れます
バルブの外し方ですが、スプリングストレーナー(パーツ名はあいまい…)というパーツを両手の親指で押さえ込みます。このときバルブのシリンダー側を中指で押さえておいてバルブが動かないようにしておきます。
ストレーナーが若干下にずれたらバルブシャフトが赤矢印の穴に入るようにストレーナーをスライドさせます
スライドさせました。
このとき、赤矢印の穴の方向をより下になるようにストレーナーを傾けているとスライドしやすくなります