サラダ油チョイノリのエンジン中間報告
ポート加工したシリンダーヘッドの取り付けtryの折に、サラダ油チョイノリのヘッドを外してみたので
サラダ油で走るエンジンのヘッドの現状をレポートしてみる。
現在まで約240kmの走行をノートラブルにて走っている。
シリンダーヘッドの燃焼室側。
カーボンがたまっていますね。通常のエンジンオイル使用時と比較して多いように思う。
排気方向に若干の抜けがあるようで、装着平面にもカーボンの付着があるが、これはガスケットの再利用が原因だと思う。
この逆側、ヘッド側のバルブやロッカーアームにはまったく問題はなく、軽く膜状の結晶化したオイルが付着していることくらいでした。潤滑の妨げになるようなカスはない。
シリンダー側です。
やはりカーボンの付着が多いですね、一部カーボンが取れているところがありますが、これはシリンダーが割れているわけではありません。
見えた範囲だけの評価と考察、
オイルの循環路には問題がない。若干の結晶化したカスがあるが、問題になるような量ではない。やわらかいし、エンジンの温度が上がれば溶けるようなものとおもう。
潤滑という機能に関しては問題ないようで、ヘッド側から見たところシリンダーに傷はなくヘッドのロッカーアーム周辺にも損傷なく動きはスムーズであった。
気になるところは燃焼室のカーボン堆積が多いということ。
基本的に燃焼室にはオイルが多量に進入することはないのだが、シリンダー内面の油膜がどうしても燃焼室に入ること、またオイルを巻き込んだブローバイガスがエアクリーナーを経て吸気されていくことから、いくらかは燃焼室に入る、
つまりサラダ油が少量、燃焼室内に入って燃えることになるのだが(通常のエンジンオイルでも同じ)、
たぶんその影響でカーボンが付着したのではないかと思われた。
通常のエンジンオイルと比べてサラダ油は燃えカスのカーボンが多いのではないか
現在のところはカーボン堆積が多目という結果だけで不具合は出ていない
軽くカーボンを除去して再度ヘッドを取り付け、より長期稼動させてみることにする。