後期型燃料コックの分解
前期型のコックは洗浄後、保管しておいて、後期型コックを取りつけましょう
オークションで後期型のコックが装着されている錆びだらけタンクを購入しました
500円で購入。直接引き取りに行ったので送料もかかりませんでした。
タンクはかなりの錆びようです。
後期型は負圧コックになっています。赤矢印の二本の対角10mmのボルトでタンクに固定されています。
ガソリン流出口は黄色丸です。ONはタンク内部の上の流入口から、RESはタンク内部の下の流入口からガソリンが流入しますが、いずれも赤丸の管内部が負圧にならないとガソリンが流れません。
エンジンが稼働している状態(=負圧がかかっている状態)でしかガソリンが出ない仕組みなのです。なのでOFFという選択肢はありません。
PRIは負圧関係なくガソリンが流出する位置です。
タンクから外しました。だいぶ汚いです。錆びだらけだ。
タンクとの間にはパッキンゴムがありますが、ここは組み立て時に液体ガスケットをぬっておかないとガソリンが染み出す危険大です。
コック表面を分解しました。プラスネジ二か所で外れます。
写真のように、タンクの錆びがコック内部に侵入していました。フィルターが破れていたのでしょう。
パーツ点数は前期型と同じです
完全に分解して洗浄しました。
管内には固まった劣化ガソリンがこびりついていて、なかなか大変でしたよ。
2011.11.06追記
コックの内部のゴムパッキンは個別でパーツ注文できません。コックアッシとして注文することになります
前期型コック
44300-22G00 コックアッシ フューエル
→44300-13G00へ統一 3300円
→44300-13G00へ統一 3300円
後期型負圧コック
44300-22G10 コックアッシ フューエル 2400円
おかしいのはパーツ点数の多い後期型の方が安いこと?なんでだろう。
問い合わせただけで実際買ったわけではないので、もしかしたら値段逆かもしれませんが…
コックアッシにはタンクとの接合部のゴムパッキンも付属していますが、これは個別で買えます
44348-87420 ガスケット ジョイント 140円
2013.06.04追記
ダイヤフラムを押し付けるバネの配置がこのコックで間違っていたことについて…
負圧コックでは長期放置の折にダイヤフラムの動きが悪くなり、チョイノリの低い吸気圧ではダイヤフラムが動かず、全開時にガス欠症状が出てエンジンストップすることがあります。
たぶん前オーナーはダイヤフラムが動かなくなったので、応急処置的にバネを逆側に付けて「負圧機構をキャンセル」して使っていたのではないかと思われました。