チョイノリ エンジン組み方③カム室

クランクケースの右側のカム室を組んでいきます。
ここはピストンの上下運動に合わせてタイミング良くバルブを上下させるカム機構を内蔵するお部屋です。
パーツも多めなので気合入れて行ってみよう

これが組み込むパーツのすべて、

内蔵パーツのみの拡大
この順番で装着されます。

まずはカムロッカーアームを組みます。
赤丸のようにロッドを差し込んで、ロッカーアーム上・ワッシャ・ロッカーアーム下・スプリング・ワッシャの順に差し込んでいきます。
カム ロッカーアームの二つに区別はありません、どちらが上でもかまいませんが、先に挿入するほうが上(吸気バルブ)になるようにします(そうしないと組めないのであまり神経質にならなくてもよい)

カム ロッカーアームはカタカタ動くので、樹脂カムを装着するまでは写真のようにカム室が水平になるように保持しながら組むのがよい。
赤矢印のようにカム装着部の内筒を嵌める

ここにカムを入れていきます。
黒い樹脂製カムは削れがあるようなら新品を入れましょう。
12710-22G02 カムシャフト         820円
赤丸の部分、見えにくいかもしれませんが、カムと歯車の境目に小さな○マークがあります。
カムと歯車が外れない新品カムなら気にする必要はありませんが、緩んでいったん外れてずれて装着されていないか、○マーク同士があっているか確認すること。
写真右がクランクケース側、左がエンジン外側になるよう、この順番で取りつけます。

取り付けのときには赤丸のようにクランク歯車の欠け印がカムの歯車の矢印部分に合うように噛ませます。
ここが圧縮上死点です。
 
黄色丸部分にオイルフィルターを挿入します。後期型ではオイルフィルターは省略されていてありません。

赤丸部分にオイルシールを嵌めこみます。
ここは手ではめたり出したりできる簡易な嵌めこみです。
再利用可能ですが、交換したい方は
09283-17026  オイルシール       300円
赤丸の部位に位置決めのピンを二本装着し
ガスケットを載せます。
11483-22G00 ガスケット マグネトケース 520円
静かにマグネトケースを上から嵌めていきます。
位置決めピンが合っていればカムやロッカーアームも自然に正しい場所に嵌ります

ボルトを締めていきます。
青丸は短めの10mmボルト4か所
赤丸は長めの10mmボルト5か所
これら合計9本のボルトで締めあげます。いずれも12Nmのトルクで締めます。
黄色丸は12mmオイルドレンボルトですので、ワッシャを噛ませて締めます。ここも12Nm。 
紫丸はオイル注入口です、プラスチックキャップを手で回せる程度の力で締めます。
 
カム室完成しました
 
(オレンジ色矢印は、セル付きエンジンの場合にエンジンガードが共締めされる位置を示しています。セル付きの場合はここのボルトが黒色に塗装されていて、ほかのボルトより一段長くなっていますので、間違えないように)
 

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No title

>KUZさん
油面をキャブ外から微調整できる機構があれば便利なんですけどね
なかなか面倒な作業ですが無事に復帰できてよかったです
お疲れさまでした(^^)

No title

ありがとうございます!!!キャブでした。
エスクリュを規定通りにして、
オーバーフローだったので油面調整を行いました
(油面調整、何度やっても難しい。20回くらい開け閉めしました)
すると、なんということでしょう。
キック一発でエンジンがかかるようになったではありませんか。
いつもいつも、的確なご指導誠にありがとうございます!!!
これからも、よろしくです!!!!

No title

早速、お返事ありがとうございます。
はちまるさんの過去の記事を見て
仰っているエアスクリュをいい加減にしていたと気づきました。
明日、早速調べてみます。

No title

>KUZさん
最高速が45km/hならエンジンは全く問題ないと言っていいと思います。
かかりが悪いのはキャブレターが原因ではないでしょうか。
アクセルをあおらないといけないのは
始動時の混合気がうまく吸えていないということで、
チョークを引いてかかりがよいのであれば、
パイロットジェットあたりのつまりがあると考えられます
また、
エアスクリュがちゃんと規定回転になっているかどうか、
アイドルスクリュが緩み切っていないかどうか
(ひどいと脱落することがあります)
調べてみてください。

No title

こんにちは。書き込みをさせていただくのは随分久しぶりなのですが、ブログは、いつも拝見させていただいてます。遂に、自分でカム交換しました。はちまるさんのブログ記事を印字して手順通りに行った結果、大成功でした。
で、困った時のはちまるさん頼りで質問です。
カム交換で、最高速も平地で45キロ出て非常に調子いいのですが
いかんせん、エンジンのかかりが悪いのです。プラグも交換しましたが、あかんです。スロットルを全開にして10回以上キックすると「もももも・・もーーーーーん」という感じ字で小さな吹け上がりからで、やっとこさかかるといった具合です。
そもそも、エンジンのかかりの悪い時は、どこを直せばいいんでしょうか?
あまりに基本的な質問で、お恥ずかしいのですが、お教えいただければ幸いです。

No title

>koroさん
先に整備練習もかねて、交換用エンジンを購入されてみてはいかがでしょう?
さすれば、エンジン整備も余裕持って楽しめますよ(^^)
パーツの価格が激安なチョイノリならではの贅沢整備です

No title

やっぱりか~(><
でも確かに整備も楽しみの一つですね。頑張ろ!
ただその間チョイ通勤できないのが悲しいところです。。
もう一台、、今度はキディイエローで、、ピカチュウー!!??
いや、それは無い。

No title

>koroさん
残念ながらおっしゃるようにエンジン内側へはずす仕組みになっていますので
エンジン降ろし必須ですね~
整備もチョイノリの楽しみ方のひとつですし
頑張ってみてください(⌒0⌒)/~~

No title

こんばんは、koroです。
写真の下から3番目の赤丸のオイルシール、これはやはりエンジン中心側(カム側)からの取り外しなんですよね?
先日カム交換した時、ジェネレーター周りがオイルっぽかったんです。
で、最近はジェネレーターカバーの下の切欠き部分からオイルが漏れだしてるようで、、、どうもこのオイルシールが怪しいんですよね~。
あす、ジェネレータ外して見てみる予定なんですが、このオイルシールが外側から脱着できると楽なんですけどね。
マグネトケース外さなくて良い=エンジン降ろさなくていい+オイル抜かなくていい=非常に楽
写真をジックリ見る限りではやはり内側から脱着なんでしょうね~~。。

No title

>とらさん
整備のお役にたてたようで、
ブログをしていてよかったです。
チョイノリは絶滅危惧種ですので、今後も整備して維持してあげてくださいね
(^^)

No title

おかげさまで、オイルシールとカムシャフトを交換できました。
エンジンが軽くて小さいので、こたつの上で作業しました。
新しい型のオイルシールが入らなく、たたいて入れました。
K3の後期ですがプッシュロッドは新型でオイルシールとカムシャフトは旧型が付いていました。
購入ころの調子にもどりました。

No title

>あく太郎さん
ピストンリングを交換するのは気持ちの良いものです
エンジンがリフレッシュされたよう。
基本的にはあまりお金をかけたくないのですが
刻印を見たくて換えちゃいました(^^)

No title

はちまるさん、こんばんは
楽しそーですね^^しかも室内でできるなんて、なんて羨ましい・・・
クランクケース&ピストンはまだばらしたことがないので、是非参考にしてチャレンジしたいと思います^^

No title

>さいばばさん
なんのコメントもなく自己満足でブログを書きなぐっていた折に
さいばばさんからコメントをいただけるようになり、
この記事を読んでくれる人がいるんだと感慨深く思ったものです。
もう一年になりますか
早いものですね。

No title

ハチマルさんのブログを参考に、初めてエンジンをくんだのを思い出します。ちようどこの時期でした。
プロフィール

はちまる隊長

Author:はちまる隊長
バイクあそびの達人(自称)
CCJの大将してます
http://suzuki-choinori.com/index.html

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