チョイノリ エンジン組み方⑨ヘッド
それではヘッドに行ってみましょう
組み立てるパーツはこれだけです
バルブステムシールを新しくします。
バルブの挿入穴に取り付けられているオイルシールですが、チョイノリでは吸気側にしか取り付けられていません。
このシールがヘタると、吸気時にヘッドからオイルを吸い出してしまい、オイル下がり現象が起こります。
排気に白煙が多いとか、燃焼室にオイルが入っていたとかあるようなら交換したほうがよいでしょう。
ちなみに整備マニュアルでは旧シールを外すのにヘッドとの隙間に薄いへらを差し込んで外すように書いてありますが、非常に難しく、ペンチで頭のほうをつかみ外す方がマシな気がします。
よく見ると、新品シールは外した旧シールと形状が違うようです。
形状変更があったのでしょうか?
09289-04006 オイルシール 260円
ちょうど10mmのソケットレンチがよい感じだと思います。
これでハンマーで軽くコンコン嵌めました。
裏から吸排気バルブをそれぞれ挿入します
シャフト部分にオイルを少量塗っておきましょう
バルブとヘッドとの擦り合わせまでしようという気力のある方はこちらも参照
上からスプリングとスプリングリテーナを取りつけます。
スプリングリテーナは逃がし穴にバルブを入れて、バルブステム溝へずらすことで装着します
この時、リテーナは逃がし穴の方向を下に傾けることでずらしやすくなります
黄色矢印が逃がし穴
赤矢印がバルブステム溝です
ヘッド、完成しました。
排気口にマフラーガスケットを嵌めてあります
スパークプラグは正規のプラグレンチで取りつけましょう。締め付けは12Nmです
純正熱価プラグ
NGKではCR6HSA DENSOではU20RSF-Uです
圧縮上死点を出すときに、空気逃がしのためプラグ穴を開放しておいたほうがフライホイールを回しやすいので、プラグは最後につけてもかまいません。