不動車をとりあえず動くようにする

さて新しく手に入れたオレンジ初期型K3、セルなしチョイノリですが、もちろん不動です。

とりあえず各部点検してみますが、タイヤの溝もマズマズあり、シートなんかウチのどのチョイノリより全然綺麗。
カウルの艶もあり室内保管だったのかな?外装に関してはアタリのようです。
正面のチョイノリマークが剥がされてないなあ、これは貼らないと。

リアテールランプアッセイを固定するビスの一カ所が割れていてずれています。ここはいずれ接着修理しましょう。
またテールランプのバルブが欠品です。
 
それ以外は外装、フレーム、足回り、制動装置に問題なさそうです。
 
さてそれではエンジンを動くようにしなくてはなりません。
とりあえず動くようにする整備は、みなさんやり方がおありでしょうが、はちまるはこんな順番でしています。
 
まずはガソリンタンクにガソリンが入っていて、エンジンオイルがちゃんと適量入っているか確かめます
この車両はガソリンもオイルも適量入っていましたが、どうもガソリンが臭いようでした。古いみたいだなあ

フロアボードを外してみます。エンジンとキャブに汚れは少なそうですが、マフラーの錆び方が尋常ではない。
ここらへんはアルミと鉄という素材の違いなのでしょうね
ちなみにキャブは表面が綺麗でも内部が汚れまくっていることがよくありますので、外観に騙されないように。
 
さて
エンジンが稼働するために必要なのは
1、良い点火
2、良い圧縮
3、良い混合気
の3点だそうです。
そしたらまずは点火プラグを外しましょう。

プラグキャップを引っこ抜いてプラグレンチでプラグを緩めて外します。
外したプラグをキャップに付けて、エンジンの金属部分にアースしながらキックします

キックしながら撮るので、どうしてもぶれてしまう。写真が汚くてすみません。
プラグの電極にスパークが出ているのがわかるでしょうか
点火はオッケーのようです。
(ちゃんとアースしましょう。アースせずにキックしてもスパークは出ませんし、その後プラグに触ると感電します。死にはしませんが体がビクッとなるのでカナリ不快です。)
 
次に圧縮ですが、はちまるは圧縮を測定する機器は持っていません。
なのでプラグを外した穴に指を軽く当ててフライホイールマグネトを回して圧縮しているか調べます。
たとえ圧縮圧が弱くなっていても、スカスカでなけりゃとりあえずエンジンはかかるような気がしています。
この車両は圧縮ありそうでした。
 
そしたら、あとは良い混合気が供給されているか調べましょう。

キャブレターの黄色のドレンボルトを緩めて赤丸のドレンホースからガソリンが漏れ出てくるか調べます。
この車両は流出しました。しかしものすごく流れが悪く、ポタポタと滴下する感じ。
これはキャブが詰まっていそうだな…と予測がつきます。

キャブレタートップを開けると、赤丸のチョークピストンの入っている穴に液体が見えます。
オーバーフローですね、
ここまでで、
1、おそらくキャブレターのガソリン流入経路に閉鎖不全があり、オーバーフローになっている
2、オーバーフローしたガソリンは本来ドレンチューブから排出されるが、そこも詰まっている
ということがわかります。
 
この状況では、キャブにあふれたガソリンは行き場を失ってエアクリ方向か燃焼室方向へ流れます。

キャブレターをエンジンから外してエアクリを開けると、やはりガソリンが流れ出た跡が見られます
もちろんエアクリフィルターもガソリンで濡れています。
(キャブをエンジンから取り外すM5対辺8mmボルト二個は取り外しを厳に気を付けてください。錆び付いていた場合折れることがあります、チョイノリにおける折れボルト発生率No2の場所です。外す前にCRC吹きましょう)

キャブをぱっくり開けるとこの通り。
汚れがこびりついています。
この汚れがガソリン流入口でバルブ閉鎖を妨げてオーバーフローを起こし、ドレン経路を詰まらせて吸気系にガソリン洪水を起こしていたわけです。
もちろん各種ジェットも詰まっていたのでしっかり洗浄します。
http://blogs.yahoo.co.jp/hachimaru93/1609178.html (キャブの分解と洗浄)
はちまるはWAKOのエンジンコンディショナーとキャブクリーナーを愛用しています
 
さてこんな詰まりを起こすガソリンですから、まともなガソリンではありません、おそらく長期放置のために劣化したのだと思いますが、異質なガソリンでした。
まず、色が黄色い(本来はオレンジ~ピンク色)。そしてガソリンの匂いではなく洗浄ケミカルのような匂いがしました。
もっと古くなると緑色とか黒くなったり、果ては吐気を誘う異臭を放つ場合もあるようですが、そこまでの腐れガソリンの経験はありません
このような詰まりを起こした古いガソリンは必ず捨てましょう。
ここでせっかくキャブを洗浄しても同じガソリンを使ったらまた詰まりますのでもったいないなどと思わずに全部廃棄して新しいガソリンを入れます。
(もしタンクが錆びついていたら、新しいガソリン入れる前に錆びとりしましょう)
 
次に排気系を外します

錆び錆びですね。
マフラーをエンジンヘッドに固定している赤丸の2個のボルトは取り外しに注意しましょう。ボルトヘッドはほぼ確実に錆び付いています。スクリュ部が錆び付いていた場合は超危険!チョイノリにおける折れボルト発生率No1の場所です。
CRCを吹いて、あまり硬いようならハンマーでたたいて振動を与えるとか、熱するとかしましょう、無理に回すとボルトが捻じ切れてかなり悲しい結果になります!

マフラーのエンドを見てみると何かが詰まっていました。
針金でつつくと簡単に取れたので、泥かなんかだと思われましたが、これが取れた後もどこかが詰まっていて、息を吹き込んでも空気が入っていきません。
http://blogs.yahoo.co.jp/hachimaru93/2271285.html(マフラーの内部構造)
結局奥まで針金でガスガスつつきまくったところ、内部の栓?が外れて空気が通るようになりました
2stエンジンだとオイル燃焼カスがマフラー内部に詰まりを起こすことは知っていたのですが、4stも詰まることあるのですね。知りませんでした。
なにが詰まっていたかは切ってみないとわかりませんが、オーバーフローで濃くなった混合気を燃やしたカーボンが詰まったか…なにか虫が住んでいたのか?
吸排気系をきれいに掃除して取り付けます。
そしたら簡単にエンジンがかかってアイドリングも安定。復帰しました。
この後、バルブクリアランス調整してみましたが、ほとんど調整いらず。テストコースを走ってみたら42km/hまで加速しました。
 
この車両の問題点
1、キャブ内部の汚れ、つまり
2、マフラーの詰まり
3、ガソリン劣化
4、テールランプアッセイの割れ
5、テールランプバルブ欠品 チョイノリエンブレム欠品
 
洗浄のみで復活でき、かかった費用はバルブ一個、エンブレムシールくらいでした。よかった(^^)

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No title

>さいばばさん
キャブのトップの穴2個あいたパーツに付属していて
ガスケットのみの販売はありませんね
ちなみに
13260-22G00 トップキャップアッシになります。
もしくは紙ガスケット買ってきて自分で同じサイズに切るかです。

No title

はちまるさん、こんにちは。
キャブの本体とキャブトップのガスケットは
取りよせできるのでしょうか?破けてきて
ボロボロなので。

No title

>姫路の松居さん
レストアしていると繭とかムシの死骸によく遭遇します
ムシってどんなところにも入り込んでくるのですね~
チョイノリ トライクはネット上でもよく見かけます
安物車体だから思い切った改造ができるのでしょうね
(^^)

No title

昆虫が巣を作ってたみたいですね、良くあることです
たまに虫さんの幼虫が入ってることもあります
マフラーの中で燻製になってるかもね?
姫路のショップにチョイノリのトライクがありましたよ

No title

アドバイスありがとうございます♪
早速試してみます
色々とはちまるさんの過去ログ参考にさせていただきますm(_ _)m

No title

KSK@ばすさん>
「ジー」という感じの音でしたら、
もしかしたらシート固定の軸が振動していることがあります
走行中にシート下先端部の軸に触れてみて収まるようならビンゴかと…
それでも駄目ならカウル外したりして少しずつ原因を切り分けしてみましょー

No title

>V70Rさん
ほぼ毎日の連続運用でしたら、ガソリンが古くなって…などということはないでしょうね。
自分もキャブ洗浄後は安定しているが、時間がたつと不調になり、再洗浄で復調するということがありました。
結局原因はタンクコックのフィルター破れでタンク内の異物がキャブに侵入していたためでした。
タンクのコックを新しく変えて問題なく走っています。
タンクは懐中電灯で照らしてみると明らかな錆がなくても細かいゴミが沈んでいることがあります。
タンクが大丈夫だと思っていても、こういったがゴミがジェットに詰まることがありますので確認してみてください。
あと、キャブ洗浄ケミカルは高くてもったいないのでパーツクリーナーで洗浄していたことがありましたが、パーツクリーナーでは調子が戻らないことが多く、ある程度パーツクリーナーで洗浄した後にキャブクリーナーで洗いなおしています。
いずれにしても症状からはキャブが強く疑われますね

No title

>KSK@ばすさん
チョイノリの振動は皆さん気になるところのようで
フロアボードにシートを敷いたり、グリップを肉厚にしたり、エンジンハンガーに振動軽減ゴムを増設したり などされているようです。
振動の原因として各所の固定が甘く共振しているか、回転体の重心がずれているかが考えられるので
各所ボルトの増し締め(エンジン周囲に限らずチョイノリ全身のボルト)のうえ、フライホイールマグネトやプーリー・クラッチなどの回転体にバランスを崩すような不具合がないか確かめて洗浄してみることくらいでしょうか。
ウチのチョイノリは13T-25Tで低めの回転数で運用されているので振動は気になりませんが、
今回のように初期型純正状態機に乗る機会には、チョイノリってこんなに振動つよかったっけ…と我に返ります
振動の原因は、やはり車体の軽さかなあと思います
ハンドルバーエンドの振動軽減おもりのように、車体が重くてしっかりしていたらもうちょっと振動マシなのかな

No title

ほぼ毎日乗っているわりには、エンジン始動が困難でストールしやすく、チョークを多用するようになってきたから同じ手順でチェックしてみるかなぁ…
キャブ調整してみても安定しないし(泣)

No title

マフラーの話が出たので聞いてみますが、
K3ノーマル車体で35kmあたりからカウル全体が共振するような感じで不快な微振動が出ます。
(タコメータが無いので具体的な回転数がわからないです。)
このときにカウル類・ステップ各所を足で押さえ込んでも
微振動は収まりませんでした。
こんな感じの微振動って出ますでしょうか?
マフラーがあの位置にあるからなのかなぁ??

No title

>KSK@ばすさん
オイルが燃焼室に入り込む不具合があるなら、マフラーから白煙吹くかなあと思っていましたが、今のところ全く問題なく走っています。
ありがたくもエンジン非分解で復活したので、しばらくこのまま乗ってみようかと思います。
なにが詰まっていたのか、マフラーを切り開けたい気持ちになったのですけど、もったいないのでそのままです…

No title

素晴らしいトラブルシューティングと対応で見事復活ですね!
マフラーの詰まり、なんでしょうかね??
4stでオイル吹いたのであればよっぽどのE/gダメージと思いますが、
調子良さそうだし考えにくい感じですよね・・・
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