チョイノリのキックペダルは1種類ではないのだ
チョイノリのキックペダルと言えばリコールが出たことで有名
最初期型のキックペダルは鉄板を切って曲げて作成された簡易型のもので、はちまるの購入したオレンジチョイノリに装着されていた
踏みこむところはやや丸く曲線となった板状構造。
これは実際に踏み込んでみると非常にキックしづらい。キックによって板面の角度が変わって靴裏とのフィット感が続かず、踏み込むとずれてしまう。
使えないことはないが、対策品の棒状の物の方が絶対使いやすい。
このタイプのキックペダルは上下に対辺12mmのボルトとナットで締めつけられている
頻回にキックすることでここの固定が緩くなってペダルが脱落するという不具合があるそうで、そのためこのペダルはスズキに連絡すると代替品に交換してくれるらしい。
現在、市場に出回っているチョイノリのキックペダルは実は3種類ある
それがこの3本だ。
上から順に
1、リコール対象となった最初期型 板状ペダル
2、代替品として送られ、その後の初期型K3に装着された 前期型棒状ペダル
3、後期型(K4 K5 K7)に装着された 後期型棒状ペダル
である。
2と3は外観上では非常に似通っているために違いを御存じない方も多いと思うが、実は違うモノなのだ。
キックスタータ シャフトとの接続部をよく見てみると
1と2は外側が歯車に噛みこむためのキザギザが切ってあるが、内側にはギザギザがなく平滑となっている。
3は内側から外側まで全く同じ内径でギザギザが最後まで切ってあるのだ。
この違いは重要で、キックスタータ シャフトの方を見てみると
上の銀色の方が後期型シャフトで内側と外側の両方にギザギザがあり
下のちょっと錆びている方が前期型で外側のみギザギザがあり、内側は平滑になっている。
そして平滑部分の外径がギザギザ部分より太いのだ。
つまり…
前期型キックペダルは前期型シャフト・後期型シャフトのいずれにも装着可能であるが
後期型キックペダルは後期型シャフトにしかハマらず、前期型シャフトの太い平滑面には挿入できない。
キックペダルを後から購入する際には、前期型か後期型か確認しておかないと付かないかもしれないので気をつけよう。
ちなみにパーツNoでは
前期型 26300-22G31 レバーアッシ キックスタータ
後期型 26300-22G11 レバーアッシ キックスタータ
である。(もちろん板状キックペダルはパーツNoはなく注文できない)
不思議なのは、キックスタータ シャフトはパーツリストに
26210-22G01 シャフト キックスタータ という一種類のみしか記載がないこと。
おそらく後期型シャフト(番号としてはたぶん26210-22G11かな?)があるのだと思うのだが…