聖地巡礼旅 挑戦前整備 長距離トラブル
聖地巡礼旅まで1か月になりました。
万全の状態で挑戦に臨めるよう、もうそろそろ参加機の整備を始めましょう。
車載工具になれること、また不足工具がないかの確認のために、巡礼旅に持っていく車載工具のみで整備をします。
チョイノリは普段から運用されている機を使用しましょう。
ホコリをかぶったチョイノリを出してきてイキナリ長距離チャレンジはどんなトラブルが起こるかわからず無謀です。
当ブログ内の書庫で、「チョイノリの基本と初級整備」という項目がありますので、ここに載っている初級整備を一通りしておきます。
そのうえで、フロアボードを開けてエンジン周囲を整備しましょう。
当日、路上整備をする可能性もあるので、まず全体の汚れを軽く取っておきましょう
ホコリやゴミ、オイルにまみれた機関部だと整備意欲にかかわります。
長距離チャレンジで一番発生頻度の高いチョイノリトラブルは振動によるボルト緩みです。
目につくボルトを片っ端から増し締めしましょう。
普段整備していないと、思いがけないところのボルトが緩んでいたりします。
見えにくいところですが、キャブのドレンボルト…締めておきましょう。
はちまるはここが緩み外れた経験があります。
突然ガス欠症状で停止し、路上にガソリンを垂れ流していたのでビビりました。コックを閉じて原因を突き止め、
噛んでたガムでふさいで家に帰り着きました。
近所だと応急処置で帰り着けますが、超長距離だと致命的です。
増し締めができないのが、この二か所のボルト。
黄色がエアスクリュ、赤がアイドルスクリュです。
はちまるは前回の聖地巡礼旅で黄色丸のアイドルスクリュが緩み外れてしまって、二次エアを吸ってエンストし
原因追求にかなりの時間がかかってしまいました。
多分内臓しているスプリングが弱くなっていて、スクリュのネジ部摩擦が弱いのが原因かもしれません
突然走行中にエンストした場合は、ここを疑ってみてください。
緩み防止のための小細工もいくつか考えましたが、ネジ止め剤やテープも熱でどう変化するかわからないし、有機溶剤で溶けてもこまるので、
はちまるは両方のスクリュの適正位置「いっぱい締め付けから何回転戻しか」を記録しておいて
旅の途中、折に触れて調整しなおすことにします。
フロアボード装着状態でのスクリュ調整に慣れておきましょう
覚書
プラスドライバーで回転させるエアスクリュ:2と3/8回転戻しが標準
マイナスドライバーで回転させるアイドルスクリュ:5と7/8戻し(はちまる機 夏バージョン)
赤丸のプラグキャップの差し込みを押し込んでおきましょう。
また、電装のカプラーの差し込みを確認し、ギボシを奥まで差し込みます。
ギボシが緩くなっているところはメス側をペンチで締めて、しっかり固定されるように調整します。
点火にかかわる部位の接続は特に念入りにチェックを
ジェネレーターカバーを外して、内部に異常がないか、ガタがないかチェック
駆動系、CVTケースもあけてチェック。特にVベルトに異常摩耗や亀裂などないか調べます。
社外プーリーを装着されている方、純正に比べて耐久性がないので、プーリーまで分解してスライドピースが砕けていないか等チェックされることをお勧めします。
ケースを閉めるときには2本のアース線を忘れずに。
整備は直前ではなく、余裕をもって行い、試運転もしておきましょう。
当日はコメントにて進行状況の伝達や情報交換を行います、トラブルに対してはアドバイスはできるでしょうが、乗機がチョイノリだけに救助に行くことはほぼ不可能だと思われます。
路上整備にならないよう運行前整備を、
また不具合が出たときに整備に躊躇しない道具と技術を準備しておきましょう。
あ、あとライダーのケツは確実に逝きます(笑)。
余裕のある方はジェルシートなどのシート対策をした方がよいかもしれません。
はちまるはチョイノリ乗りにとってのケツ殺しツーリングは宿命だと思っているのでノーマルシートのままです。