キャブの油面の検証 その1

キャブの油面測定とかは以前、記事にしたけれど、
KSKさんがキャブの検討をしてくれていたので、自分も「フロートの高さと油面の関係」と
「さまざまな油面高でのチョイノリの性能」を調べてみることにした。
ウチにあるすべてのキャブを動員してみたところ

全部で5個あったので、それぞれわかりやすいようにA~Eまで印をつけた
あ、EとDが逆並びだったね。、
Aだけ後期型キャブ(226/Y1刻印)。
Bだけ最初期型 バルブ一体型キャブ(G3刻印)
それ以外は前期型 バルブ分離型キャブ(G4刻印)だ

ABCの3個は
A ツーリング巡航チョイノリ
B 林道局地戦闘機チョイノリ1号
C 林道局地戦闘機チョイノリ2号
に実装されていた
D 予備保管キャブ
E 予備保管キャブ
 
さて、まずはこれらのフロートの位置を測定してみた。
整備マニュアルにあるように、キャブを横倒しにして「フロートの底面」と「キャブ上半分の出っ張りの真ん中」までの距離である。
マニュアル上の規定値は24.5±1.0mm(23.5~25.5mm)だそうだ。

Aは23.12mm のっけから規定値よりも少ない…大丈夫だろうか
ただ、この測定値は参考値ということなので、だいたいでよいのだと思うことにする。
なにせ姫路→浜松を無トラブルで走り切ったキャブだしね~

Bは25.82 おいおいまた規定値オーバーじゃ
だけどこいつも剣山林道制覇したキャブだぞ!?
まあいいか

Cは22.86 ここまで全滅。
こいつも林道2号機実装で元気よく走っていたのになあ。

Dも23.18と規定値に入っていない。

E。最後の最後でやっと規定値内に収まるキャブが出現。
大丈夫かいな。
 
さて、フロートの高さがこれだけいろいろあるのだが、では油面はどうなるのか。

油面測定態勢をしっかり整えて測ってみよう。
キャブを水準器で左右、前後共に水平になるように厳格に位置決めして油面をみた。
先ほど測った「フロート位置数値」が大きければ大きいほど油面は低くなるはずだよね。
規定値はキャブの合せ面から5.0±1.0mm下(4.0~6.0mm下)ということだそうだ

Aは-4.31mm。
規定範囲内じゃん。よかった。

Bも5.11で規定範囲内だよね

Cは…
あらあら油面がどんどん上がって行って、キャブのエアクリ方向からガソリンが漏れ出てこぼれた!
オーバーフローじゃん。
バルブの閉鎖がうまくいっていないのかと2度キャブを洗浄するも、Cは油面測定でオーバーフローになる。
でもでも
Cは林道2号機でオーバーフローなく調子よく運用できていたので、オーバーフローのはずがない。
ということで車体に装着してみると
エアクリ方向からガソリンが漏れ出ることなく
ドレンチューブからもガソリンが出てこない。
オーバーフローじゃないじゃん。

ということで装着状態で油面測定すると
この通り、キャブの合せ面ちょうどくらいに収まっている。
なぜかというと

エンジンに装着状態ではキャブは前傾していて、前後方向に水平ではないのだ
え~そうだったの!?
整備マニュアル上の油面測定が水平だから車載でも水平かと思っていた。
ということで、
キャブの合せ面から下5mmというのは、あくまでも水平状態でということで、車載状態での規定値ではない
ということが分かった。
 
ちなみにこのキャブCは水平状態でオーバーフローなので油面は規定値範囲外ということになる。
しかしチョイノリは調子よく走っていたりするんだなあ、これが。
 

Dは1.43mm 規定値外だね

Eは5.02mm
規定値内っと。
 
ここまでをまとめると
 刻印左刻印右メインジェットバルブフロート位置油面
A226/Y122G/12R□ 58.8分離型23.12mm-4.31
BG3/5322G/01R□ 45一体型25.82mm-5.11
CG4/2722G/02R□ 45分離型22.86mmover
DG4/2422G/02R□ 45分離型23.18mm-1.43
EG4/3422G/02R□ 45分離型25.29mm-5.02
こんな感じになった。
A、B、Eが規定油面に収まっていて、CとDが油面オーバー。
でもCでチョイノリが40km/h出た(11T-36T初期型純正スプロケ状態)ので、Dも行けるんじゃないかな??
 
これを、フロートの高さで並べ直してみると
 刻印左刻印右メインジェットバルブフロート位置油面
BG3/5322G/01R□ 45一体型25.82mm-5.11
EG4/3422G/02R□ 45分離型25.29mm-5.02
DG4/2422G/02R□ 45分離型23.18mm-1.43
A226/Y122G/12R□ 58.8分離型23.12mm-4.31
CG4/2722G/02R□ 45分離型22.86mmover
Dが変な感じだけれど、これはバルブに何らかの問題があったのか?
ただ、おおむね
フロートの位置が高ければ高いほど油面は低くなり
フロートの位置が低ければ低いほど油面は高くなる
ということ
あと、フロート位置が規定範囲外であっても、油面は規定範囲内になる可能性があり
フロート位置はあくまで目安ということでいいんではないでしょうか。
 
現在、それぞれのキャブで走行実験をしています。
これがまた、大変…
 
(完全に検証が終わっていないので、上記記事は予告なく変更が加わる可能性があります…)
 

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No title

>さいばばさん
キャブを立てて、フロートにはいっさい力をかけない状態
(重力のみの状態)で測りますよ。
ここの記事にもあるように、このフロート位置は大体の参考数値で、自分は厳密に調整する必要はないかとおもっています。
ウチのキャブは22.86~25.82mmまで様々でしたが、全部ちゃんと走っています。
自分の経験からは
キャブの異常を疑う場合、油面調整よりまえにいったんメインジェット交換してみることをお勧めしておきます。
(長期間ガソリンに漬かっていたメインジェットをかなりしつこく洗っても調子悪く、他キャブの名ジェットに交換することですんなりよくなった経験が2度ほどありますので)

No title

教えてください。基本的なことで恥ずかしいのですが、フロートの位置の測定は、フロートを押した状態で測るのでしょうか?

No title

>KSK@ばすさん
二人であれやこれやと検討してきましたけど、
結局、スズキは
「大体これくらいやから、ここら辺でいいとこ自分で探しや~」
って言ってただけなんでしょうね。
参考値という注意書き…侮りがたし

No title

そうそう、フロート位置はノギスのオシリのところ使うといいですよ。

No title

マニュアルはフロート位置も、油面も「参考値」になっているのが腹立たしいですよね。
他のバイクのマニュアルを見ると、油面高さはフロート位置を基準にしているようで、
油面高さは記載がなかったです。(GB250とGT50マニュアル)
KSKチョイは実油面-5mmでめっちゃ薄かったので、??です・・・
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