キャブの油面の検証 その2
前回の記事で、様々な油面のキャブが用意できたので、同じ車体に搭載してみて性能差を調べてみることにした。
実験機は林道2号機。
エンジンは初期型、スプロケは11T-36Tで、まったく何も変更していない初期型そのままの状態だ。
ちなみにこの機はエンジン非分解。タペット調整がほとんどいらなかったのでカムもまだ生きていると判断している。
キャブを頻回に外したり着けたりしなければいけないので、リアフェンダーを外しておいた
この車体でキャブを付け替え付け替えして検討。
刻印左 | 刻印右 | メインジェット | バルブ | フロート位置 | 油面 | |
A | 226/Y1 | 22G/12 | R□ 58.8 | 分離型 | 23.12mm | -4.31 |
B | G3/53 | 22G/01 | R□ 45 | 一体型 | 25.82mm | -5.11 |
C | G4/27 | 22G/02 | R□ 45 | 分離型 | 22.86mm | over |
D | G4/24 | 22G/02 | R□ 45 | 分離型 | 23.18mm | -1.43 |
E | G4/34 | 22G/02 | R□ 45 | 分離型 | 25.29mm | -5.02 |
Aが後期型でニードルが違うので、Aは省いてB~Eで検討してみた。
その結果…
つまらない結果報告で申し訳ないのだが、どのキャブも始動OK 加速OK 最高速は41km/h。
水平油面がオーバーフローのキャブCとか、油面1.43のキャブDという高油面でも問題ないし
一番油面が低かった5.11mmのキャブBも問題なく走った。
油面が高い方が低速で力強く、低い方が高回転での伸びがあるような…気がしないこともないではないが
明らかな差ではない。
以前、油面調整した時に油面を低くしすぎたときには走らなかったので、
いくら低くてもオッケーってことではないが、
「車載でオーバーフローしない油高~水平での油面-5.11mm」 この範囲内であれば問題なさそう
ただ、チョイノリはエンジンの個体差もあるでしょうし、絶対そうというわけではないが
油面設定はシビアなものではなく、だいぶ幅をもった「あくまで参考値」なのかな~?
一生懸命やった割にはあまり役に立たない記事になってもうた(T∀T)ザンネン
(参考:KSK@ばすさんチョイノリは油面-5mmで薄すぎ不調であった様子)
このあと、キャブCは車体を傾けるとすぐにオーバーフローになるのでフロート位置を26.0mmにしたところ油面が低すぎてエンジン掛からず。25.0mmに設定して問題なく稼働するようになりました。