ロッカアーム と プッシュロッド 前後期混合できるか?
以前にロッカ アームとプッシュロッドが後期型で変更されているという記事を書いたのだが
どうやらこれらのパーツを前期型・後期型の混合で使用されている方やカムロッカ アームのみの変更ができるかという質問をされる方がおられたので、この機会に前後期の混合では接触部がどのようになるか
写真を撮ってみた。
右が前期一セット
左が後期一セットです。
前期のカムロッカ アームの穴をよく見てください。
穴が凹んでいて、その中にさらなる凹みがあるのがわかるでしょうか。
細いプッシュロッドを嵌め込む穴が中央部にあるわけです。
上から。
後期型のカムとの接触部が太くなっているのがよくわかります。
バルブロッカ アームのプッシュロッド受け皿も前期では小さいです。
後期型では受け皿がでかくなっており、緩めていくと皿が引っかかって上方向へは抜けません。
抜く場合は下方向(締めこんでいく方向)に抜きます。
まずは、後期型ロッカ アームたちに
前・後期プッシュロッドを嵌め込んでみました。
奥の二つは後期型同士なのでしっかりハマりこんでいます。
手前二つは細い前期型プッシュロッドが後期型の大きな穴でグスグスですが、凹みは中央部が一番低いので
圧迫されている限りは中央部に位置しているようです。
次に前期型ロッカ アームたちに
後期型プッシュロッドを合わせてみました。
手前の二つは前期型同士なのでしっかりハマりこんでいます。
奥の二つは太い後期型プッシュロッドが、前期型の小さい穴にハマりこんでいません。
先端のボールが穴からはみ出ていて、穴の奥に接触しておらず、穴の円周と接触しています。
この状態だと、プッシュロッドが長めに設定されてしまうことになり、
fastさんの情報だと
前期型カムロッカアーム・後期プッシュロッド・後期バルブロッカアームはアジャスタ緩めいっぱいでも装着不可能なようです。
前期型カムロッカアーム・後期プッシュロッド・前期バルブロッカアームも装着不可能に思えますが
実は前期バルブロッカアームのアジャスティングは後期よりも余裕があるので装着はできるようです。
ややこしいですが、一応情報として…
はちまるは前後期混合を試したことはありません。
なのでできるかどうかは分かりませんが、当てた状況を見た感じでは、
嵌め込まれているというよりは引っかかっている感じで、ちょっと不安ですね。
なるべく一式そろえて交換をお勧めしておきます。