禁断のメーター改ざん法
ちょっとイリーガルな情報なので、載せようかどうか迷ったのだけれども
チョイノリのメーターなんぞを改ざんして0000kmにしても、エンジン周囲の汚れ方を見たらメーター一周したんじゃないのって思われるだけだし、中古車の価値偽造のための改ざんなんてする人いないでしょ。
と思ったので記事にすることにしたよ。
さてこのODOメータードラムをガッチリ挟み込んでいるカシメの処理だけれども、
ペンチでこねくり回しても外れず、万力も引っかける場所もなくてこのまま外すのは断念。
仕方なく、カシメをリューターで削ることにした。
削る量は
1、ペンチで力を入れたらバキッと外れ
2、ペンチで力を入れたらパキッと嵌り込む、そして
3、力をかけなければ外れない
という絶妙な引っかかり具合になるように削るのだ。
一応、重力のことも考えて、削る量は上の方を多めにしたぞ。
写真はペンチでバキッと外したところ。
こちら側もこれくらい削って、ペンチで外す。
ドラムが外れた。
このドラムはクリップで留められているので、バラバラになることはない。
上下に出っ張る4個の棒を固定したら、その真ん中に出ている数字が実際にメーター面に表示される数値となる。
この写真だと7447.2kmということ。
上下の出っ張りを固定した状態では一番右の白いダイヤルだけが自由に動き、一周すると左隣のドラムが1進み、そのドラムが一周するとさらに左隣が1進む… というようにできている。
クリップを外してバラバラにしないと任意の数字に合せられないかと思ったけど、実はバラバラにしなくてもよろしい。
「上下の棒が出ているパーツ」とドラムが離れるようにすると黒いドラムも自由に回るのだ。
それぞれ0に合せて「上下に棒が出ているパーツ」と再密着させたら0000で元通り使えるようになる。
余談1
カシメの処理に手間取り、あれやこれやといじっていたらマグネット遠心式の機構に変な力をかけてしまったみたいで、速度表示がくるってしまいました。
停車時に0kmで、30km/hで警告灯が付くので針の取り付けは問題ないのでしょうが、本来40km/hしか出ない純正チョイノリがメーターでは60km/hを表示してしまいます。CRCを吹いてみたのですけど直らず。
あーー残念。また開けて調整してみますが、
みなさんメーター内部を扱う時にはマグネット遠心式速度計機構はあまりいじらないようにしましょう
余談2
スピード警告灯が30km/hで点灯する仕組みについて
マグネット遠心式速度計に、赤丸で示す段差があります。
これは針の動きと連動している場所で、
30km/hに達すると赤丸に接触します。
赤丸は赤線を通って青丸に繋がっています。この経路は金属函体とは絶縁されています。
先ほどの写真の青丸とこの写真の青丸
先ほどの写真の緑丸とこの写真の緑丸
がボルトで繋がれます。
つまり30km/hになると青と緑が導通することになり、赤丸の測度警告灯が点灯する仕組みになっているのですね~
(点灯ではなく点滅する理由は下記で)
なので、速度警告灯がうっとおしい人は青か緑を外してしまえば良いのですが
赤丸に仕込まれたマメ球を外してしまった方が早いですね。