メインキーの作り変え。(お好きなキーで回せるように)
うちの巡航2号機ですけど、キーがややこしいことになっています。
というのも、解体屋さんで部品とられドナー車両の扱いを受けていた同機体は、多車へキー付きタンクを移植されてしまい、キーもタンクもない状態でした。
購入時にキー付きタンクをつけてもらったので、現在はタンクキャップを開けることはできるのですが、
以前のキーはないまま、つまりメインキーシリンダーが回せない状況になっています。
とりあえず配線をいじくって、トグルスイッチでON OFFができるようにしているのですが
せっかくなら、キーで回せる純正状態に戻したい。
しかし、キーシリンダーを追加したら、キーが2本必要になるし、メインキー&タンクキャップを交換するとなると高額な料金がかかる。
ということで、
「メインキーシリンダーを今のタンクのキーで開くように修正する」
ことにしました。
できるか?できるんですねーこれが。
まず、メインキーシリンダーを外します。
内貼りカウルを外すとすぐにキーシリンダーに到達できますが、赤丸の10mmナットを外して、黄色丸の星形ボルトを外します。
星形ボルトは、安易に外せないように特殊形状ボルトですが、外す工具はホムセンでも売っています。
緑丸のカプラーを外せばシリンダーが外れます。
外したシリンダーはケツ側から分解していきます。
黄色丸のタイラップロックを切って、赤丸のネジを外します。
外れました。
キーを回すと、内部のシリンダーが図のようにON OFF LOKCの方向に回りますが、
LOCKの時には黄色矢印のようにロックバーを外に押し出して、ハンドル軸に刺さってロックされる構造です。
オレンジ丸のネジを外しますと
ここまで分解されます。
ケツから覗くとこんな感じです。
この景色を見たとたんに「オッケー 自分で改修できるわ!」と感じました。
以前BMW R1200GSのパニアケースのキーシリンダーを調整した時と同じ景色だったので。
この赤丸の出っ張りをストッパーと呼ぶことにします。これを細い棒でシリンダー側に押し込んで、シリンダーを押し出します。
(キーが刺さっているとストッパーは押し込めないので、キーは刺さずにすること)
出てきました。
出すとこんな感じです。
シリンダーにはストッパー+7か所の出っ張りがあります。
キーが刺さっていないと出っ張っているこれらの突起は
キーを刺すとシリンダーへ入り込むはずなのですが、(ストッパーは入り込みません)
この写真では入り込んでいません。他車のキーだからです。
1番はしっかり入り込んでいます。
2番は下方向に出っ張っています
3番は上方向に出っ張っています
4番は上に少々出っ張っています
5番は下方向に出っ張っています。
6番は下方向に出っ張っています
7番ははしっかり入り込んでいます。
ということで、23456の4か所を入れ替えたりします
交換は簡単。ピンセットでつまみ出すだけです。(つまみ出した四角い穴あきパーツをノッチと呼ぶことにします。)
写真のように、中に小さなスプリングがあるので、なくさないように気を付けましょう。
いろいろ入れ替えて、ここまですっきりするようになりました。
この写真では5番と6番が上方向に少々出ています。
ノッチが多種類、ストックがあれば、ここもしっかり収納されるように調整できるのですが、いかんせん現在あるノッチだけでやりくりしないといけないので、これ以上は無理…
これら5番と6番は抜いてしまって、残り5か所のノッチで機能してもらうことにしました。
抜いてしまうときにはスプリングも取っちゃいましょう。
今までの写真を参照しつつ、くみ上げます。
シリンダー挿入するときには、ストッパーを棒で押し込みながら挿入していきますが、キーが奥まで刺さっているとストッパーが押し込めません。
キーは生刺し(奥まで刺さない)の状態でストッパーを押し込みつつ挿入します。
これで、タンクキャップのキーで回るように作り変えることができました。
ノッチは写真のように2個余った状態ですが、動作に問題はありません(^^)ヤッター
もし、キーがなくて困っているなら、試してみてはいかがでしょうか
これを応用したら、4台あるチョイノリ、全部1本のキーで動かすこともできちゃいますね。
タンクキャップのキーの作り変えができないし、意味がないのでしませんが
(追記)
(タンクキャップのキーシリンダー、作り替えられました。http://blogs.yahoo.co.jp/hachimaru93/10666842.html)