チョークレバー整備
キャブのチョークバルブを動かすレバー、
これから暖かくなるから、チョークを使うことも減ってきますね。
チョイノリストの「まる」さんから、チョークレバーが走行時の振動で勝手に戻ってしまうとの相談を受けたので、
分解記事を書いてみます。
うちの林道1号機で解説。
ハンドル左側のスイッチボックスの下にあるのがチョークレバーです。
エンジン寒冷時にこのレバーを引くことで、キャブのチョークバルブが開き、混合気が濃くなって始動しやすくなるわけです。
よく、チョークがどっちの方向にあるときが「チョークが効いている」のかわからなくなってしまうという話を聞きますが、
「チョークというのは引くもの」と理解しておけば大丈夫。
つまり左手親指で操作するときに
この画像のように引いたときがチョークが効いている状態になります。
大体どの車種でも、チョークは引くと効くようにできています。
それでは分解していきましょう
下側からみて赤丸のプラスネジを外していきます。
すると、こんなパーツが取れます。
赤丸のネジにはワッシャがついています。小さいパーツなのでなくさないように。
黄色丸のパーツが波打ちワッシャ。これがレバーに押さえつけられて摩擦をおこし、レバー回転を適度な固さにしているわけ。
まるさんのチョークレバーにはこの波打ちワッシャがはさまれていないか、もしくは弱くなっていることが考えられます。
もし弱くなっているようなら、ラジオペンチ二本を使って波打ちワッシャの波の高さを高めてやることで、レバーを固くすることができますよ。
せっかく分解したので、少々CRCを吹いて潤滑させて取り付けます。
(CRC wikiより:石油溶剤系を含んでいるため、ゴムやプラスチックなどを傷めてしまう恐れがある。ブレーキワイヤ、プラスチック製の部品の多いベル内部などに使用すべきではない。とのこと、グリスの方がいいのかな?)