負圧不足でガス欠(後期コックの方々へ注意喚起)
スプロケを巡航仕様に変更されている方で、ガソリンコックが後期型負圧コックの方々に注意喚起です。
今までにも何度か記事にしましたが、この条件が当てはまるウチの巡航1号機と2号機は、負圧コックへの負圧不足からガソリン欠症状を呈することが何度かありました。
(巡航2号機はあんちゃんさんへお譲り済。現在は1号機のみ保有)
巡航1号機の負圧コック不調
対策
実は時折同じような症状がでて、そのたびにしばらくコックをPRIにしてしばらく耐えていたのですが、
こうも頻発するようなら、みなさんの巡航仕様機にも同症状が出ないかと心配します。
今回、再度チェックしてみたところ、ホースに亀裂があったので対応しましたが、そのことも踏まえて記事にしました。
復習になりますが、負圧コックは赤線で示した負圧を伝達するホースがついています。
エンジンが稼働すると、エンジンが空気を吸っていくので吸気経路が陰圧になり、この負圧ホース内も陰圧になります。
陰圧はコックに伝えられ、コックが開く仕組みなのですが、巡航機では回転数が低く抑えられるので負圧が低く、コックがしっかり開かなくなることがあるのです。
負圧コックの選択肢は
ON RES PRIになっています。
ONはメインタンク RESは予備タンクですが、これらの選択肢はいずれも負圧がかかって初めてガソリンが流出します。
なので、負圧が適正に効かない状況ではONでもRESでもガス欠になります。
PRIは負圧関係なしにガソリン流出します。
症状としては
「とくにガソリン消費の多い最高速度が長時間継続する状況や上り坂で、走行中にガス欠症状が出始めて止まる」
です。止まらずとも、速度低下のみの症状の場合もあります。
タンク内にガソリンあるのになぜガス欠?なんて感じたらこれを疑ってください。
黄色丸がガソリン流出ホース。
赤丸が負圧伝達ホースですが、はちまる巡航1号は赤丸のように亀裂がありました。
負圧が漏れるのでここは直さなくてはなりません。
ペンチで固定金具を外してホースを外し、
各所に亀裂がないか調べます。
この機体は両端に亀裂が出てきていました。
負圧が漏れていたかどうかは分かりませんが、今後のことも考えて補修します。
本来なら新しいチューブを購入するべきでしょうが、、、めんどくさいのでテープ補修します。
絶縁テープまきまきで応急処置です。
さて、負圧ホースが外れている状態では
赤矢印の吸気経路に、赤丸のように穴が開いているので、二次エア吸いまくりの状況ですが、
実験的にこの状態でエンジンをかけてみようと思います。
もちろん負圧が伝達しないので、コックはPRIにしないといけません。かけてみると、かかりました。
その状態でこの穴を触ってみると
を試していただきたく思います。
特に、コック内の動きが悪くなるような状況(長期放置)や負圧が低くなる改造を施した車両(巡航機)では要注意です。
コックをひねるだけで異常個所が判明するのですから、やってみて損はないと思いますよ
(^^)
対策としては負圧に喝を入れるだけでよくなることが多いですが、何度も繰り返すようなら初期型コックに換えるべきかもしれません。その場合はインマニの穴にはメクラ栓をしましょう。
パーツ情報
負圧経路、キャブ方向から
09355-40805-600 ホース4*8*600
09351‐10137‐600 ホース10*13*600
13170-22G00 バルブアッシ バキュームトランスミッティング
09355-40805-600 ホース4*8*600
09351‐10137‐600 ホース10*13*600
VTVを挟んで両側のホースは同じパーツ番号でした。60cmあるので一本でもいけるかもしれません。
はちまる注文したことありません。