ガソリンタンクキャップの圧逃がし機構
林道悪路でガソリンが漏れださないよう密閉するべくキャップにスポンジを挟んだのだが、
これでタンクの内圧が逃げなくなってしまうのではないかという心配もあり、圧逃がし経路がどうなっているのか調べてみた。
タンクキャップを分解してみる。二個あるプラスネジを外すと
こんな感じになっている。
赤丸の小さな穴の一つが青丸に合うようにできているので、ここから上に圧が逃げる。
金属円盤をはずす。
先ほどの穴から上に行った圧は赤矢印の凹みから赤丸 青丸の凹みに入る。
無理やり破壊分解してみたところ
赤丸の凹みには鋼球が入っていて、ある程度の圧になれば交通する仕組みになっていた。
青丸の方は外せなかったのだが、フィルターみたいな構造のようだ。
この穴を上にたどると
裏側の穴へ交通している。
ここには蓋がついていて、赤丸で示す凹みでさらに上に交通している。
先ほどのふたの部分は、この赤丸の凹みに接触している。
ゴムのシートを外すと
こうなっていて、赤丸から矢印のようにキャップを一周する迷路になっていて、
先の凹みから外に出れる。
あとはキャップの裏面に沿いながら下界へ解放される。
この記事の5枚目の写真で手に触れているゴムがあるが、もしこのゴムがキャップの天面に密着すると、
「キャップ裏面に沿いながら下界へ出る段階」を閉塞することになるのだが、
たとえスポンジを挟んで密閉化していても、このゴムは硬いため、天面に密着することなく経路は確保されていた。
しかしまあ手の込んだ迷路ですこと。
ガソリンが漏れないように、ここまで複雑に作ったのでしょうね。
いずれにしてもスポンジで密閉化しても、この圧逃がし経路は確保されているので心配はいりませんでした。