ある一定の見解が成立した感じだよ~(金属カム破損問題)
fastさんの金属カムが周囲構造物を損傷した事件に端を発した「カム装着方法議論」。
いろいろ調べまして…
ちょっと光が見えてきました。
ってか、わかっちゃったかもしれない。
(^∀^)ハハーー
知りたいですか?
知りたい?
えーー どうしよっかな~(ちょっと じらしてみて)
じゃあ教えちゃろう。
一個前の記事で、金属カムの装着方法に原因があるのではないか、
ウェーブワッシャが付いていないことが損傷の原因ではないか、
という仮説がでました。
ならばなぜLT-Z50にはウェーブワッシャが取り付けられていないのか?
当初は、金属カムになったことで歯車とカムが分解しないように押さえつける必要がなくなったためではないか
と判断していたのだけれど、
ここに至って、その信用性が少なくなり、
あらためてLT-Z50のパーツを洗っていくことにしました。
ネットを駆使して、パーツリストを探し当て、見て見ますと。
まず、クランクケース側のカム軸受機構に何か違いがないかと思って、見て見たが
クランクケースアッセイのパーツNoは11300-22G14
22Gはチョイノリのパーツを意味するのでチョイノリのクランクケース流用だと思われます。
では、マグネトケース側はどうか?
マグネトケースは11351-43G00
おっ 43GってことはLT-Z50専用パーツが新たに作られているってことではないか。
ほほう
…
…
…
ううん?
ここは
…
…
拡大してみると
…
…
あっ
ああっ
うっへーー出っ張っているではないか。
これで、話が合います。
おそらくLTZ-50ではマグネトケース側の軸受けが延長され長くなり、よりカムが安定する構造になっているようです。
その影響でウェーブワッシャを入れなくても良くなっている。
この金属カムをチョイノリのマグネトケースで利用するときには軸受けが短い分、比較的不安定になってしまう。
また、クリアランスを考えれば、組むときにはウェーブワッシャを併用する方が良く、
ワッシャ一枚だとクリアランスが広くなってカムが暴れてしまうのではないでしょうか。
この原因究明に道筋をつけてくれるナイスアドバイスをいただいた
さんちゃんさん らくだK3さん koroさん
スペシャルありがとうございます!!
そして
「最後まで、エンジンが逝くまでワッシャ1枚で人柱になれ!」
とサディスティックな激励をいただきました、らくだK3さん!
原因が判明しましたので、はちまるはウェーブワッシャ挿入して組もうかと思います。
お許しくださいマセ(TДT)タノムワ
ということで、金属カムに対する見解としては
1、交換することで性能向上はのぞめない。耐久性に関しても未知数でありメリットはあまりない。
2、チョイノリのマグネトケースを利用する場合、樹脂カムと同様の組み方(ウェーブワッシャ使用)が推奨される
(この方法も長期使用成績はなく、今後の症例集積が待たれる。)
3、LT-Z50のマグネトケースを使う方が軸受けが深くカムが安定する。
4、ここまでややこしい金属カムを、あえて組む奴はリアル・ヘンタイ・チョイノリストである(笑)。
ワッシャ一枚法ですべてのエンジンが損傷するわけでもないと思いますが。
結果的に人柱になってしまったfastさん。おかげさまで装着方法について検討が進みました
貴重な症例報告ありがとうございました。
今後、はちまるはウェーブワッシャ装着状態での長期使用チャレンジを行います。
この方法も、LT-Z50マグネトケースを使用するという正規の方法とは違い、安定度は劣ります、
カムによるケース破損の可能性もあり、今後何が起こるかわかりません。
折に触れて、状況を報告していこうと思います。
2013.10.09追記
クランクケースはK5 K7のものと同一パーツナンバーでした
マグネトケースの絵はふもももさんの指摘通り、チョイノリのマグネトケースも出っ張って描いてありまして…
パーツナンバーが違うのでLT-Z50専用パーツであることには違いありませんが、軸受けが深くなっているかどうかは未知数です。
そういえば、ここのカラーは同じパーツNoですので、軸受けのみが深くなり、カラーがそのままっていうのも変ですね。
あと、クランクシャフトのカムギアもパーツナンバーが違いますし、いろいろ違いがありそうです。
勢いで確定のように書いてしまいまして申し訳ないです。今後も検討を進めます。