チョイノリ整備問題 解けるかな?(キーオフでもライトが点灯!?)

チョイサンタさんにお世話いただき購入したキディイエロー機体(たまご号)ですが、さっそく整備を始めました。

キャブレターの内部は非常にきれいだったので、
ジェットの内腔を確認しながら軽く洗浄しました。

タンクは錆ちゃんこだったので、林道1号機のタンクを外してたまご号に付け、ガソリンを入れました。
ちなみにこのタンク。いずれ再生します。

以上の処置を行った後、キックで始動したらアイドリングしました。
ただ、アクセルを開けても回転が上がらないので、ヘッドカバーを外してバルブの動きを見ることにします。

黄色丸のフライホイールマグネトを回転させながら赤丸のバルブの動きを見ます。
明らかに排気バルブの動きが少ない。
よくこれでアイドリングしたなあ と思うほどのかすかな動き、これじゃあ回転上がらないのも納得。
 
ということで、カムを交換したら復帰できるだろうということがわかりました。
カム交換はエンジンを降ろさなくてはなりません。ならばエンジン整備は後回しにして、先にセル機構がちゃんと動くか確認することにしました。
 
バッテリーはどうなっているかな…

ケースを開けるとバッテリーが見えました。
写真では両端子外していますが、ケースを開けた時には+だけ装着されて-は外されていました。
両端子接続してキーをオンにしましたが、うんともすんとも言わず。バッテリーは上がっているようです。
そこでウチのセル機体である巡航機からバッテリーを借りてくることにしました。
 
巡航機のバッテリーをたまご号のケースに入れて端子をつなぎ、キーをオンにしてセルボタンを押すと、
キュイーーンとセルモーターが回っていますが、どうもピニオンギアに回転が伝わっていないようで圧縮しません。
 
CVTケースを開けてピニオンギアを取り出し、パーツクリーナーでよく洗浄してCRCを吹き、潤滑させます。
再度取り付けてキーオンにしてセルを回しましたが、同じようにモーターしか回らず駆動系に動力が伝わりません。
ううむ動力伝達しないなあ…
と思ったそのとき、整備小屋の壁がライトに照らされていることに気付きました。
ヘッドライトが付いています。
??
キーをオフにしました。
あれ、ヘッドライトが消えません。
テールランプも付いたままです。
??
キーを抜いても点灯しっぱなし。
なんじゃこれ?
バッテリーがあがってまうがな、ということでバッテリー端子を外しました。
その後も、

黄色丸のようにバッテリーに端子をつないだとたんにテールランプとヘッドライトが点灯します。
キーがオンになっていようが、オフになっていようが関係なしに点灯します。
端子をつなげるときに火花が散るくらい…なんじゃこれ。
そういや同じような不具合を言っていた人がいたなあ、
自分のブログの過去記事を見ますと、ありました、shimoさんからのコメントです。

はじめまして。
チョイノリで検索したらたどり着きました。
チョイノリ愛を感じます。
実は、自分もチョイノリ修理してるんですが、
メインハーネス外して掃除、付け直したら
キーOFFなのにライトつきっぱなしなんです;;
バッテリーターミナル外しておいてあります。
どこが悪いか、予想付きますか?
因みにスターティングモーターのハーネス外すと
ライトきえるんですが;; ;;
お助け下さい。  
(shimoさんより)

うわお、まんま同じ症状ではないですか、
このときは、はちまるが返事を出す前に

すみません 解決しました。
お恥ずかしいかぎりです;;
ご迷惑お掛けいたしました。
(shimoさんより)

こういうコメントが来て、ご自身で解決されたようでした。
(こちらの記事でのコメントですhttp://blogs.yahoo.co.jp/hachimaru93/11774014.html
原因は何だろう?原因についてのコメントがなくわかりません。
 
とりあえず配線図を見る。
あ…あかん、目が拒否しよる。
 
いろいろ端子を外してみて変化を見てみることにしました。
すると…

shimoさんはスターティングモーターの端子と書いておられましたが、
モーターの端子は外しても変わりなく、
赤丸の端子を外すとライトはつかなくなります。

この端子はジェネレーターの端子です。
ここで短絡しているのかな?
ということでフライホイール外し、ジェネレーター外し、スペアのジェネレーターを装着しました。
しかし全く変わりません。
やはりバッテリーをつなぐとライトがつきます。
他の端子を探っていくと、

レギュレーターを外すとライトがつかなくなりました。
これが原因か!?
とりあえず巡航機からレギュレーターを外し、借りてきてたまご号に取り付けます。
しかし、やはり同じでバッテリーをつなぐとライトがつく。
なんでだ???
 
考えてもわからん。
また後日、改めて検証しよう。
そう思って、日常使用している巡航機を復帰させるべくレギュレーターを戻し、
バッテリーも戻した…
その時、、、
なんと巡航機のテールランプとヘッドライトが点灯
…?(絶句)
キーも指していないのに!?
ななな…なんじゃこれ。
 
いったんエンジンかけようとしてもセルモーターが回るだけで駆動系に動力伝達しない。
たまご号と同じ症状。なんで?
 
巡航機はレギュレーターとバッテリーを貸しただけなのに?
元に戻したら病気が移った???
なんでこんなことに…
バッテリーを外して、気持ちを落ち着け。
いったん家に帰って晩御飯を食べ、いろいろ考えたが全く思い当たる節がない。
とりあえず電装系のアドバイザー KSK@ばすさんにメールで相談文を送り返事をまつ。
 
うーーん
どうしよう。
今週末は琵琶湖作戦があるってのに、もしこのままだったらヤバい。
誘っといて自分行けませんでした(テヘペロ)…  あかんシバかれるで。
こうなったら林道1号機のモスボール解いて復帰させるか…
 
ってな感じで追いつめられていましたが、この後、原因が判明します。
 
ここで問題。
原因は何だと思います?
このまま続きで解答編も書いちゃいますが、
自力で解いてやろうと思った方は下にスクロールせずに、上に戻って写真と文章から原因を推測してみてください。

解答編
よく考えました?
解答見ちゃっていいのかな?
本当にいいのかな?
それでは解答です。
 
さて、
バッテリーをつなげただけでヘッドライトとテールランプが点灯するので、
電力がダダ漏れし続けていたのでしょう、とうとうセルモーターさえ回らなくなってきました。
「あへーヤバいなあ。」
バッテリーを外して、しばらく思案し、完全放電したら寿命短くなるから充電しようか、
と、充電器を持ってきて取り付けようとしたとき、
あれれ…
+端子をつなごうとしたら、そこには-の表示が…
 
 
あああああああああーーーーーー
バッテリー逆に付けとったーーー(アホ)
 
あほかと思ったあなた、次は我が身ですよ(そんな奴はなかなかおらんか?)
当初入っていた劣化バッテリーがすでに左右逆に入っていたために間違えたのか?
もくは劣化バッテリーを外してケースをスッカラカンにして、
それから巡航機のバッテリーを外し借りてきたため、方向を忘れていたのか?
 
あーーあ、しょうもないミスで時間をとるわ、バッテリーを放電させるわ、さんざんですわ。
まあネタが増えたからいいか。
端子をプラスマイナス正常につなげたところ、巡航機もたまご号もライト点灯なく、正常にセルが回りました。
 
解答は
「端子をプラスマイナス真逆に取り付けたため、変な通電になった」
「ピニオンギアは逆回転したため駆動しなかった」
でした。

これが正しい方向です。(涙)
バッテリーは端子が上側になるように挿入しましょう。
 
まさかそんなミスはしないだろうという変な自信がそうさせたのか、充電しようとするまで全く気付きませんでした。逆でもぴったり、するっと、ばっちり、違和感なくケースに入っちゃうんですよねえ、ここ。
自力で解答できた人います?
この記事の5枚目の写真、拡大すると左側の端子に-の表示が見えるので、これに気付いた人は分かったかも。
 
「お恥ずかしい限りです」とコメントしていただいたshimoさん、
はちまるもやっちゃいました!(爆)

自力で正答に至った電装猛者
KSK@ばすさん。 
 
 
 

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非公開コメント

No title

>ふもももさん
そういえば…
この状態で巡航機はセルが回りませんでしたが、キックしたらエンジンかかりましたよ。
ただこの時、回転数上げてもライトの照度が一定だったのが印象的でした。(走ってはいません)

No title

仕組みは単純です(矢印は電流の方向)
●通常
アース→ジェネレーターコイル(発電)→ライト(消費)→アース
→(-)バッテリー(+)→キー→セルスイッチ→セルモーター→アース
●バッテリー逆(但し、エンジン停止時)
アース←ジェネレーターコイル(抵抗)←ライト(消費)←アース
←(+)バッテリー(-)←キー←セルスイッチ←セルモーター←アース
ちなみにエンジンが稼動すると…?

No title

>まめぞうさん
解答にてがっくり来たのでは…
ショウもないミスで恐縮です。
ちなみにKSK技研会長が自力で正答に至りましたよ

No title

>ムーミンさん
自分も全くわかりませんでした。
バッテリー逆が判明した後も、なんでこうなるのかさえよくわかっていない。。。

No title

>ふもももさん
配線図もジェネレーターの内部やレギュレーターの内部がブラックボックスで困ります。
アホなミスしましたが、自分がビリビリ感電せずよかったです。

No title

>チョイサンタさん
4000円でセル機構一式、エンジン一基、キャブ、マフラー、
外装一式 などなどが手に入り、
しかも整備記事(ネタ)ができて、ミスからトラブル対応整備情報も増えました。
まさにお買い得!

No title

>まつきちさん
たまごは各パーツ再生していきますが、基本的にはパーツ取りなので
ばらしてしまって丸車復活しないかもしれません。
やはりウチは整備スペースの関係上、増えすぎには耐性なく厳しいですね。

No title

>koroさん
思い込みとは怖いものです。
赤い配線に近い方がプラスでしょっ
って何の疑いもなく確認もせず繋いじゃいました。

No title

>さいばばさん
気付いた瞬間は目が点になりましたよ。
まさか!って感じ。

No title

>らくださん
プラスマイナス逆にたどり着きましたか
すごいですね。
電気関係お得意そうなので、また何かとお聞きするかもしれません
電装系諮問委員会よろしくお願いします(^^)
ちなみにKSK技研会長が自力で正答にたどり着いた模様です。
さすがっす

No title

キーシリンダの裏側の白いプラスチックが割れてアースに落ちなくなった? いやでもそれならエンジン止まらないならわかるけどライトが付き続ける理由にはならないな・・・・ と真面目に考えてました・・^^;
チョイノリのレギュレータが故障するって、今のところ体験した事無いですが、やはり起きるのかな・・? 古いバイクでないけど構造が単純だし、改良の余地はありそうです・・・ という事で、セル付きチョイノリも全波整流化しようかな・・?
まで考えました!!!

No title

全く解りませんね(≧∇≦)

まぁ、推測ですが、レクチファイヤの仕組みがポイントな気がします

No title

ふもももさんのおっしゃる通りで通常ヘッドライト点灯は
キーのON/OFFに関係なくジェネレーターからの
発電量によるものだと思います
ならばなぜ直流のバッテリーを逆接だと常時点灯するんでしょうか?
あぁ~わからない~ 配線図見たい~
このままでは芋焼酎の量が増える~w
もしかしてジェネレータの充電系に逆接防止機器がある?

No title

ヘッドライトとテールライト(及びメーター灯)のAC配線は
エンジン切ると発電が止まって消えるだけで繋がったままなのですね
配線を上手いこと加工すると、
車みたいにエンジン始動前のスモールライトみたいなのに出来るかもしれません(笑)

No title

それと、バッテリーは外してチェックした後、差し込んだだけで、
端子は接続していなかったと思います
オイルは新しいものが入ってますがドレンワッシャーが入ってませんσ^_^;

No title

これだけ遊べればもと取れましたねσ^_^;

No title

たまご号の再生第一歩ですが、うーん、全然わかりませんでしたわ(笑)
キディイエローがたまご号なら、まつきち号は、みかん号かな?と全然関係ない妄想が・・

No title

はちまる先生がそんなミスするんだから、私なんかがナット締める方向に緩めてても全く問題無いですな(≧∇≦)
一旦焦り出すと、アレ?ナゼ?アレレー?と、深みにはまりますよね。
でもま、スピード解決できて、琵琶湖に間に合って、みんなにしばかれなくて、良かったですね^_^

No title

新年早々、吉本かとおもいました(笑)

No title

「セルモーターが回るのに駆動系に伝わらない」
+-逆でしょ、と思ったのにライト付きっぱなのは関係ないんじゃ?
と思ってしまい15分でギブアップ・・・
くっそ~めっちゃくやしい!w
でもなんで逆接だと点灯しっぱなしになるんでしょう?
プロフィール

はちまる隊長

Author:はちまる隊長
バイクあそびの達人(自称)
CCJの大将してます
http://suzuki-choinori.com/index.html

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