電源増設(セルなしチョイノリでスマホ充電!)1
以前に当ブログの電装アドバイザーKSK@ばすさんがセルなしチョイノリから直流電源を増設する方法を開発された。
(KSK技研開発 作成方法)
ウチの林道機は軽量化を企図してセルなし車両なのだが、これで長距離林道に入った時、電源があると非常に助かる。そこで自分も直流電源を増設することにした。
で、いざKSKさんのブログを見て、メールをしてアドバイスをもらいながらコツコツ作成したのだけれど、これがなかなかややこしい。
そこで経験した工程を自分のような知識ナシ男にもできるように詳しく書いてみることにした。
まずはセルなし車両のレッグパネル(フロントカウルの内張り)を外してレギュレーターを外す。
これはセルなし車両用のジェネレーターなのだが、これを直流が取り出せるセルあり用レギュレーターに換えるのだ。
(2014.02.01追記。
レギュレーター取り付けボルトは裏側に到着してある抵抗を10mmナットで先に外しておかないとねじ切ります。
そしてその裏の10mmナットを外すにはキーシリンダーを先に外すとアクセスしやすいです。
そしてキーシリンダーを外すには星形特殊工具が必要になります。
すべていずれは外さなくてはならないパーツなので、この機会に外しておきましょう。)
右がセルなし用のレギュレーター、
左がセルあり用のレギュレーターだ。
セルあり用はプラスチック部分が青色で、中の端子が4個ある。
純正パーツで注文したら3000円台で購入できるが、オークションで中古がちょこちょこ出ているので、そちらで買った。運よく900円という安値で買えた。
(オークションで購入するときはセルなし用を買っちゃわないように、よく気をつけること。)
さて、この4個の端子がどういう端子かというと。
ハーネス取り付けロックが上になるように置いて、上の図のようになる。
ジェネレーターで発電された交流電流を交流IN1と交流IN2に入力したら直流OUTの端子から直流電源が得られるって寸法だ。
いっきに全部を配線図にすると頭がこんがらがるので、
とりあえず直流電流が取り出せる+-配線を作るところまでをまずやろうと思う。
図にするとこんな感じだ。
そしたら直流outから直流電流が出てくるので、アース線との間で電力が使用できるのだが、
電圧の安定と、発電電力の貯留のためにコンデンサーなるものを並列につないでおく、といった感じだ。
一つ一つ、サルでもできるように解説していく。
まずは車体のハーネスに付いているレギュレーターとの接続カプラーを取り外す、
青矢印のように、中の突起を針で押し込むと平型端子が後ろへ抜ける、
このカプラーに内蔵していく平型端子は「エーモン」というメーカーの「平型端子メスセット」「item No 1136」がサイズ的にぴったりだ。
はちまるはストックの平型端子がまんま同じ形状だったので、それを使う。
これで黒いカプラープラスチックが外れ、車体側にはオレンジと黒の2個の平型端子メスが残される。
赤丸がセルあり用レギュレーター。
青丸が外したカプラープラスチック。
まずは配線図でオレンジで記した二股に分かれる配線を作る。
写真のように一方が平型端子オス(最後に書くが、ここにはカバーを付けておいた方がよい)、逆側の二股には平型端子メス×2の配線を作る。
これをカプラー用プラスチックに入れていくが、
右上と左下のACinの位置に差し込む。
(左上はアース 右下は直流outだ)
次に、コンデンサーの配線を作り替える。
コンデンサーはヤフオクで買った。
検索ワードで
「15000μF バッテリーレスキット」を入れると出てくるやつ、ホンダ車用のバッテリーレスキットらしい。
KSKさんにお聞きしたところ15000μFあれば十分という回答で、この規格を実際使っている「らくだ少佐」もこれでしっかり機能しているとの証言があったので、これにした。
はちまるには深い知識はない。なんならFは何て読むのか、それすら知らない。
1200円だったよ。
このプラスマイナス端子それぞれに二つのギボシが取り付けられるギボシ(メス)を取り付ける。
次に、アース側を作成していく。
一方が平型端子オス(最後に書くが、ここにはカバーを付けておいた方がよい)、もう一方の二股には、平型端子メスとギボシオスを付けた配線を作り、
平型端子メスはカプラーの左上(アース)にセットして、ギボシはコンデンサのギボシメスに装着する。
次は直流OUTの配線を作りましょう。
ここにはヒューズをかませておいた方がよいとのこと。
写真のように
平型端子メス=ギボシオス
平型端子メス=平型端子メス
の二本の配線を作ります。
ヒューズはいちばん小さいもので10Aしかなかったので、とりあえずそれを付けているのだけれど、
KSKさんに聞くと2Aくらいのものがよいらしい。
ヒューズを介して二つの配線を接続し、そのうえで一方の平型端子メスはカプラーの右下、直流OUTに装着し、
一方のギボシオスはコンデンサーのギボシメスに接続する。
でけた。
これで最初に書いた配線図通りに作成できました。
オレンジ丸と黒丸の平型端子オスを車体ハーネスのオレンジ配線・黒配線に接続することで、
赤星+と黒星-の間に直流電流がとれます。
はちまるはちょっとミスって、オレンジ丸と黒丸の平型端子オスにカバーを付けていなかったので、
あとから無理やり、写真のようにカバーを付けました。
(本来平型端子のメスにカバーを付けて、オスのほうには根元の小さなカバーというのが通例ですが、車体側の平型端子メスが元カプラー内蔵であったためカバーがなく、こちらに付ける必要があります。)