プラグの着脱 交換
プラグの記事は全然書いていなかったが、これはプラグ自体の原因でエンジンの調子が悪くなるなんてことほとんど無くて、不動チョイノリのトラブルシューティングでも、火花が散らない機体の経験がなかったからだ。
トラブルの原因にはなりづらいが、プラグ交換したい人もいるでしょうし取り外しなど書いてみよう。
エンジンのヘッドに突き刺さっている、ここにプラグがある。
黒いキャップはプラグキャップと言ってプラグに電気を供給している。
エンジン稼働中は、たとえば2000rpmなら毎分2000回電流が流れていて、結構な電圧なのでキャップ越しでもビリビリ感じるから要注意だ。
その昔、モトコンポのキーがONのまま吹っ飛んで紛失して、キーをオフにできなくなってしまい、エンジン切るには…と考えて、強制的にキャップを外したらビリビリきた。たぶんチョイノリでもビリビリくると思う。
肩こりがひどい人は一度試したらよいかもしれない
(冗談だ。ペースメーカー入っているような人などは絶対やめとけ。)
ということでエンジン停止時にキャップを外す。
ただ単に差し込まれているだけなので引っ張れば外れるぞ。
外したところ。
プラグが出てきました。
白い部分は絶縁部分で、根元のメネジ切ってある棒から中心部へ電流が入っていく。
プラグを外すにはプラグレンチがいる。
普通は車載工具に入っているのだが、御存じのようにチョイノリには車載工具などないので自分で用意するしかない。
はちまるは写真のようなプラグレンチを使っているし、車載している。
たぶん他車の車載工具だったものだと思うが、車種は忘れた。
サイズは対辺16mmでぴったり。
これを
サクッと差し込んで外す。
普通の正ネジなので右回し締め込み、左回し緩み外しだ。
写真撮影のためにフロアボードを外しているが、ボード付けたままでもプラグ交換できる。
ここは実はメガネレンチでも届く。しかしながら対辺16mmって規格は一般的ではなく、
普通は14mmの次は17mmが多い。
だが
17mmでも回せちゃいます。
ちょっとゆるいんだけれど、付け外しは問題なくできるよ。
ちなみに取り付け時の締め付けトルクは12Nm トルクレンチにプラグレンチが接続できるなら規定値で締めよう
プラグの規格は
NGKならCR6HSAが標準です。
DENSOならU20FSR-Uだ。
焼け方はこんな感じだった。
はちまる機体はエンジン内部燃焼に関してはまったくノーマルなので、熱価を変えたり調整する必要はない。
プラグが黒くて煤けているようなら、プラグの熱価ではなく、その原因対策のほうが重要だ。
(たとえばオイル上り、下がりによる混入、燃調の薄い濃い、など)
(ちなみに… 数字が上がれば冷型プラグ 数字が下がれば熱型プラグ)
プラグの根元のメネジが切ってある棒は、プラグ先端の中央部電極まで貫通してきている。
この中央棒の周りの白い絶縁体も中央部電極の周りまで続いており、周囲に電流が漏れないようにしている。
根元で供給された電流は先端まで来て、中央部電極から傘状の電極にスパークし、それがプラグ外周の金属を通してエンジンヘッドにアースされていくのだ。
なので、傘電極を車体アースすれば点火をチェックできる
(点火チェックの記載された記事→http://blogs.yahoo.co.jp/hachimaru93/9072423.html)
この電極間の距離は0.6~0.7mmが標準値。煤けている場合はワイヤーブラシなどで煤をとっておこう。
プラグにはいろいろな種類があってイリジウムプラグなどが有名だが、
交換でパワーが上がったり、燃費が上がったりを自覚するほどではないという。
(2014.06.23追記 イリジウムプラグ使用者から.寒冷時の始動性が上がるという報告があります。)
はちまるはプラグは純正品で十分なのだが、たまたま買った中古エンジンにこんなプラグがあった。
先端の傘電極がフタマタ(笑)
Split Fireというプラグ、中央電極から三方向へ燃焼が広がるという謳い文句だが、
チョイノリごとき低パワーエンジンでは性能にほとんど差は出るない(キッパリ…はちまるが鈍感なのかもしれないが(爆))
SF419D(熱価はCR6HSAと同等)という規格がチョイノリにぴったり合っている
(チョイノリに合うイリジウムプラグの規格、わかる方いたら教えてください、交換希望の方のために追記します。)
2014.06.23追記 KSK@バスさんの報告でイリジウムプラグはCR6HIXという規格がチョイノリに合うそうです。
プラグも消耗品ということですがどれくらいで交換かなあ?
20000km?チョイノリのほうが先にヘタリそうだ(笑)