プラグ穴から燃焼室洗浄

プラグに関する記事を書いていた時に、穴から見える煤だらけのピストンを洗えるのではないか?
と気が付いた。
ネットで調べるとここからケミカルを噴く方法もあるようだ。
しっかり洗いたいならエンジン降ろしてヘッドを外すのがよいのだが、労力がかかるうえにシリンダーのメネジ損傷の危険性もあり、なるべく非分解で洗浄するにはどうすればよいか考えながらやってみることにした。
検体は「誉」エンジン 走行距離計5800km時

まずはピストンの位置をどこにして洗浄するか。
 
ヘッド分解した方ならわかるだろうが、燃焼室内のカーボン汚れはバルブの存在するヘッド側とピストンの頭を中心に堆積していて、シリンダーはごく上部だけで、ピストンとの擦動部には堆積してない。
なのでピストンが一番上にある状態で洗浄すれば十分だと思われる。
さらには、せっかく吹き込んだケミカルがバルブから漏れ出てしまわないように、IN EXともにバルブが閉まっている圧縮上死点で洗浄するのが良いと考えた。
 
圧縮上死点に合わせるためにジェネレーターのフライホイールマグネトを赤丸の印を合わせるのだが、ただ合わせても、そこが圧縮上死点なのか排気終末上死点なのかわからない。
ヘッドカバーを開けてバルブの動きを見たら判断付くのだろうが、なるべく非分解でやりたいのでちょっと考えた。
 
下の図を参考にしてほしい

フライホイールマグネトの動きとバルブの開閉を簡単に図にしてみた。
おおまかに合っていればよいので、細かいマニアックな指摘は勘弁してくれ(とくにふもももという人…(笑))。
 
フライホイールマグネトを反時計回りに回して、印が合致する前の動きに抵抗があれば圧縮上死点。抵抗がなければ排気終末上死点だ。
これでヘッドカバーを開けずに圧縮上死点に合わせられた
(もちろんここではプラグは付けたままだ。外していたら全くスカスカで抵抗はない)。
 
ここでプラグを外す。
中を見ると

ヘッドの頭が見える。
黒いねー。普通に運用されているエンジンでは煤けるのは当然なので、これくらいたまっていてもいいのだが、
今回は洗浄してみる。自己満足と、今後何かの役のに立つかもしれないしね。

吸気系と排気系を外して、
吸気側からエンジンコンディショナー泡タイプを噴く。

プラグ穴からも噴いて内部に充満させる。
しばらくすると泡が消えていってスペースが開くので、3回ほど補充し、
そのあとプラグで蓋をした。
 
ここで要注意!!
洗浄液を注入した後にプラグを付けたら決してピストンを動かしてはいけない。
混合気など気体は燃焼室で圧縮されるが、液体は圧縮されない(されにくい)ので、不用意にキックなどしちゃうとウォーターハンマー現象でクランクが損傷することがある。
キックペダルにキック禁止の紙を張り付けておこう。
 

使ったケミカルは右側の青いヤツ。
WAKOのエンジンコンディショナー泡タイプだ。
充填後は一晩漬け置きして、翌日にプラグを外してシリンダー穴から左のパーツクリーナーを噴いた。
バルブが閉まっているので入り口も出口もプラグ穴しかない。なのでパーツクリーナーの噴射液がプラグ穴からずばばっと出てくるのでかえり血ならぬかえりカーボンを浴びる可能性が高いので、服とか作業着にしておこう。

出てきたカーボン。こんだけ。
このなかにはヘッド外周辺の汚れも混入してしまっているので、全部が全部燃焼室内カーボンというわけではない。
 
噴射しまくって内部をきれいにした後は、プラグを外したままキックをして内部の残存液体を排出・乾燥させる。
洗浄前後の写真が…これだ。

完全にとれたわけではないが、洗浄前の黒光りギトギト感が薄ら茶色にまでなった。
 
プラグを付けて、吸気系を付ける。
洗浄液はシリンダーの隙間からクランクへ流れていることも考えられるので、オイル交換しておいた。
 
さて、燃焼室内にははがれかけたカーボンがまだ残っているだろうとの判断で、排気系は付けずにエンジン始動しふかしてみる。
すると、はがれたカーボンが赤く火のついた状態でパラパラ出てきた。
3~4回ほど吹かすともう出なくなってしまったので火の粉の動画はないが
図らずも排気口から火を噴いたので、その模様は先日動画を公開した(笑)
 
吹かした後の敷き布

細かいカーボンが出ています。
 
洗浄後のエンジンの調子は全く変わらない。
もともと調子よく走っていたエンジンなので、そんなもんだ。
ただ…はがれたカーボンがバルブに噛みこんで閉鎖不良になったりして、逆に洗浄で調子が悪くなるという可能性も考えられるので、無理に洗う必要はないかなと思う。
 

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No title

>ふもももさん
なるほど排気上死点ではバルブのオーバーラップあり
吸排気ともに開いている…と
さすがっ

No title

ダチョウ倶楽部ですね…わかります
プラグは外さずに排気上死点にしてインテークからクリーナー充填
エキゾーストからバキューム(or排出)でやってみたいですね
バルブやバルブステム付近のカーボンとかもとれそうです

No title

>ハニマル皇子さん
なるほどツルピカにして汚れの取りつく凹凸をなくすわけですね
同じ方法をされている方がいて心強いです。

No title

以前、プラグの穴から泡タイプのキャブクリーナーで燃焼室を掃除したことがありますが、はちまるさんのように一晩漬け込んだことはないです。時間で10分ほどです。
それでも、効果はありましたよ。
流石に、完全にカーボンを全て落とすことは無理でしたが…
ちなみに、エンジンをばらした時に燃焼室とピストンの頭を磨くことをお勧めします。
カーボンを落とすことが楽になりますよ。

No title

>koroさん
かえりカーボンを浴びないように
試してみてください(^^)

No title

プラグは確認しますが、プラグ穴からヘッド覗いたことはなかったです!
あんまり煤けてたらこの方法採用させて頂きます。

No title

>メキシカンオレンジさん
整備素人のたわごとだったものが、
メキシカンオレンジさんがされているのでしたら
この記事に一定の説得力がでました。
(^^)

No title

>まつきちさん
ハイオクのエンジン洗浄能力って…
そんなに効果あるのでしょうかねえ。
是非検証してみたいところです(^^)

No title

>さいばばさん
たまにはこういう整備も楽しいですよ。
汚れが取れたらうっひょーってなるし(^^)

No title

たまにやってます。燃焼室やピストンヘッドもですが、うまいこと浸透してピストンリング溝に溜まっているであろうカーボンが少しでも清浄できればと思ってます。

No title

お手軽洗浄方法ですな、参考になります
なるべく煤けないように、ガソリンは洗浄剤入りのハイオクなんか奢ってみてますが、効果の程は謎です
イスカンダルエンジンも多分煤けてるんでしょうなぁ

No title

確かにエンジンばらして掃除するには、労力がかかりますからね。
自分もこの手軽な方法やってみます。
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