チョイノリ 進角プロジェクト
進角ってご存知でしょうか。
電気知識の乏しいはちまるなので、あんまり詳しいことはわかっていないのですけど、
点火時期を調整することでパワーアップを得る方法です。
知識ないなりに少し詳しく書きますと、
プラグの点火はフライホイルでのピックアップシグナル→コイルで放電→点火
というタイムラグを経ているので、
圧縮上死点で点火するために、点火シグナルは圧縮上死点の少し前に発信されています。
エンジンの回転数が上がると、回転の速さが増すため、
このタイムラグの間にピストンの移動が速く、先に進んでしまいます。
そのため、回転数が上がった時には、シグナル発信を早めにすることで、
回転数に合った最適な点火時期を実現できます。
この早める行為を進角と呼ぶ…ようです。
チョイノリはこういった回転数に合わせた進角機構がないので、シグナルは回転数に関係なく一定です。
これでは回転数が上がった時、圧縮上死点を過ぎてしまってから点火している傾向があるので
進角してやれば、パワーアップするかも、、、しれません。
一番良いのは回転数に合わせた進角なのですけど、
チョイノリ用の社外CDIなんてないし、自作とかぜってームリなので、
まずは低回転は犠牲にして、進角させた時の高回転の性能変化を見てみることにしました。
つまり進角させますが、回転数にかかわらず固定ということです。
検体は林道2号機の「護エンジン」
実験のためにノーマルに戻します
このパーツはいつか擦り切れるか、引きちぎれますな
(笑)
まずはジェネレーターのフライホイールマグネトを外して全周の長さを求めます。
円の中心をプロットして測ると半径は53mm 直径106mm
ここから全周は332.84mm
これを360°で割って、円周0.9295mmで1°の進角ということがわかりました。
で、
進角の方法ですが、点火シグナルを起こすピックアップコイルをずらす方法をとりました。
このパーツです。
ジェネレーターから外すために配線まとめのゴム管を剥いで単品にし
取り付け穴を拡大しました。
測ると約3.8mmほどずらせるようですが、
ボルトの頭がピックアップコイルに接触するので、動かせるのは3.5mmほどでしょうか
3.5÷0.93≒3.8°
ううむ4度弱しか進角できないようだ。
こんな感じになります
これで取り付け部位が右(車載時には下方向)にずれるため、点火シグナルが早めに発信されるのです。
まずは純正状態での取り付け、
これでエンジン始動し、タイミングライトをつけて動画をとり静止画キャプチャを作りました
画像に筋がはいっているのは、コイルでの電流発生に伴いデジカメが変な干渉をしてしまったため。
黄色いテープの尖がった先よりやや左ですね。
そしてエンジン始動させて点火時期をタイミングライトでチェック