鉢丸式後部二段荷台 はちまるダブルキャリア2015モデル
剣山林道2015で使用したのは幼児乗せを改造したキャリアだった。
これにサイドバックを取り付けて積載容量を確保していたのだが、
走行中にサイドバック吊りバンドが伸びてスクランブラーマフラーに接触し、
サイドバック底部はおろか、内部にしまってあった8年来使用しているソロテントが溶けた。
これは非常にイタイ。
サイドバックもテントも使い物にはならないので捨てることになり、
今後の荷物積載を検討・改善しなくてはならなくなった。
次期林道用荷台を作成するにあたり、必要な改良点を列記してみる。
1、
かねてより、林道出兵の折にキャリアをわざわざ追加で装着しなくてはならないのが面倒だったので、
追加装着タイプではなく、現存のキャリアを改造してしまうこと。
2、
キックスターターへのアクセスを阻害しないようにする。
3、
スクランブラーマフラーを装着しても荷物と接触しないように。
これらの点に注意して構想を練る。
is工場長がこのスペースを利用する画期的なキャリアを開発しているが
これも参考にさせてもらい、
さらには日常利用中から林道戦闘に入るときに、わざわざキャリアを取り換えor増設しないでも済むように考慮した。
画がゆるくてすまない。工場長に相談するときに作成した簡易図だ。
それでは作成して行こう。
積載スペースを確保するために、なるべく前方向、なるべく下方向になるように付けるが、
タンクとの干渉、リアフェンダーとの干渉に気を付けること。
これがパイプだったら、穴を開けないようにするのに一苦労なのだけどね、
棒はいいね!
ホームセンターには10mmまでしかないので、それより細いものは通販でしか買えない。
価格が高めで、さらに送料を考えると細いくせに10mm棒より割高になる。
すべてを10mmで作ると重量が重くなるからなあ、仕方がない。
さらに真ん中に配置する長方形を作るが、これが結構難しい。
ベンダーで曲げるときに、思い通りの位置で曲げる練習をしていなかったので、この機会にどこで曲がるかを計測して狙って曲げる。
おかげでよいものができるまでに、せっかく買った6mm鉄丸棒が随分と消費されてしまった。
次からは練習なしでうまく曲げれると思う。
いいんでない(^∀^)
二段ベット型のキャリアだ。
下の段に荷物を挿入するときの邪魔になるので、上の段のフックは切断しておいた。
シャーシブラックで塗装して完成。
荷物を支える上部の溶接点に集中して引っ張り力がかかるので、
横に板でも補強溶接しなくてはならないかと想定していたのだけど、
is工場長からは棒の溶接だけで大丈夫と言われていた。
実際作ってみると、おっしゃるように強度はしっかりしており少々重い荷物を載せてもびくともしない。
頑丈に作れたぞ。
どうだい、この形状。
純正然としていて違和感がない。
しかも普段の通常利用もこのままできる、
林道戦闘の時は特に改装はせず、このままで下の段を使うのだ。
前は純正キャリアの最前部で接合してあるので、さらに前部分にスペースが余っているが、
改造をリアキャリア部分だけにとどめたかったので、これでよいと思っている。
(さらに前までキャリアを伸ばして車体フレームに接合するとすると、直接溶接ができず取り付け機構を作らなくてはならない…面倒くさい!)
実は、このスペースを利用したビッグタンク化も想定…
ってこれはさすがに自分では絶対無理。
KSKさんのブログでビッグタンク化の記事見たけど、はちまるには逆立ちしたって無理だ。
choi's clubというところでビッグタンク改造依頼できるみたいだ。
増設した二段目の部分にはテントと銀マットが入る、サイドに張り出しても良いので長尺物が差し込めるぞ。
この画像のテントは4人用(ソロは溶けてしまってナイ)だ、
ソロテントだと、あと椅子くらいなら追加挿入できそうだな。
見てわかるようにキックスターターには一切干渉せず、使用に問題なし。
さらに林道用スクランブラーマフラーも荷物に干渉しない。OK!
普段はGIVIの箱小のみで運用。
旅の時にはGIVI箱を46Lの大きな物に換え、二段目に長尺物を載せる。
これでいちいち旅用にキャリアをつけ外ししなくてよくなったぞ。
溶接跡は相変わらず汚いが、今回は珍しく思い通りのものが作れた(^^)。
はちまる二段キャリア2015モデルとして流行る……かな(笑)