第二次しまなみ計画 しまなみ・とびしま作戦07
大和ミュージアムを出た一行は
2016.06.27追記
おやつを買うために呉名物の福住フラーケーキへ
途中、今回初挑戦となる「ヘチョバイク林道戦闘機隊 給油フォーメーション」を実戦使用することになった。
まず、給油係となるはちまる隊長が先頭に、
そして記録係になるぬりかべ主計課長が二番手になり、
セルフのスタンドを探す。
あった!、よしやるぞみなのもの!
はちまる
「ヘチョバイク 給油フォー・メー・ション!!」
隊員たち
「セーーットアップ!!」
(心の声)
はちまるとぬりかべ君が所定の位置につき、
カードを挿入して順番にガソリンを入れていく。
隊員は全く乱れることなく正確に迅速に配置につき、すべてを高速度で完了して全機隊の給油を完了した。
大成功である!!
残念ながら写真を撮る暇がなかったのだが、
誰か撮っていたら、写真くれろ。
2016.06.27追記
写真もらった
はちまる機体とぬりかべ君機体をスタンド脇にセットして、
まずははちまる機体に給油。
隊員は一列になって次々に給油ポイントへやってくる
はちまるが給油して、ぬりかべ君が記録して
最後にぬりかべ君機体に給油して終了。
大成功!
今回の実戦使用での経験から、
1、次回からははちまる隊長はタオルを持参して、給油後のノズルからガソリンが垂れないようにしよう
2、隊員はキャップを開けた状態で給油位置につき、給油後もそのまま移動するのは非常に良かった。
さらに改善していきたいぞ。
給油後はさらに東へ進む。
道の脇に
バイク店のようだが、だいぶ埃だらけだったので放置車両ではないだろうか?
ここら辺で、はちまるの機体がぼこつくようになった。
なんだろう、ひどいとエンストしたりする。
どうも空燃比に関連する症状に思えるのだ。
キャブの組み付けをやり直し、セッティングをし直す。
これでオケー。
この後は順調に走り出した。よかった。
順調に距離を進んでいたチョイノリ部隊だが、尾道まであと9kmほどのところでトラブルが発生する。
自分は先頭で走っていたのだが、
信号が青から黄色になり、止まろうと思ってブレーキをかけた瞬間、
後ろから「あああーーー」という声が聞こえた直後、
どかーーんと
チョイノリSSとパタさんが路上に放りだされてきた。
ええーーーーー!!
なんだと思ったら、前輪がスリップして転倒した様子。
パタさんはかなり動揺していたが、
体は動くようだし全身状態は問題なさそう。
道の脇で休憩して落ち着くことにした。
パタさんのチョイノリSSはミラーが緩んで傷がついた程度で走行には問題ない。
前にいた、はちまる機体のテールランプにぶつかったのか、カバーの下面が割れていた。
心配したパタさんの体だが、左肩部分にカッパの破れはあるものの怪我らしい怪我はなさそうだった。
不幸中の幸いだが、
今後、症状が出るかもしれない。
koroさんから、ここで待機しといてもらって、トランポの軽トラをここまで持ってきてあげようかという提案もあったが、パタさん本人からは、体は大丈夫で走れるとの申告があり、
ゆっくり進んでいくことに決定した。
ここで自走組のろーそんさん・うめさん・チョイサンタさんはこのまま東へ帰っていくとのことで先に行ってもらった。
また、しまなみ海道を全線走って愛媛のフェリーにのる まつきちさんにも
遅れるわけにはいかないので先に行ってもらい、
「はちまる」「koroさん」「パタさん」「ムーミンさん」「ぬりかべ君」の4人で構成される
トランポ部隊が結成された。
よし、これから慎重に帰っていこう。
尾道からしまなみ海道に入って南下する。
パタさんの体調をチェックするが問題ないとのこと。
よし、さらに進もう。
と出発したあたりから、豪雨になった。
ものすごい雨である。粒は大きいし降り方が尋常ではない。
道の水たまりもデカく深くなっていて、
水だまりを水しぶきを上げながら通過した後からチョイノリの調子が悪くなった。
エンストしたりボコついたり、
明らかに空燃比の症状に思え、エアクリから水を吸ったのだろうと予想はするのだが、
どんどん暗くなってくるし、雨がすごくて整備をする余裕がない
パタさん機体 ムーミン機体 はちまる機体がなんどもエンストする。
そして
いくらキックしてもかからない。
エアクリ内部がびしょびしょになっているのかなあ。
かといって、大粒の雨だらけの屋根もない吹きっさらしの暗闇で、いったいどんな整備ができるというのだ。
外したボルトを紛失して被害が増す可能性が高く、
このままなんとかエンジンをかけようと懸命に頑張る。
koroさん、ムーミンさん、交代でキックするもかからない。
やばい、本当にやばいぞ。
ここに置いて行かれるのかあ、と不安に思った後、
最後に自分で、もう一度キックすることにした。
何度か試した後に、
コツがわかってきた。
アクセルを小刻みに素早く開閉するようにエンジンを吹かすのだ。
するとエンジンが初爆して、それにひっかける感じで吹かし、爆発を連続させる!
安定しだした。
ブオン ブオン ブオン …
よしかかった!!!
よっしゃーーーーーー!!!
大雨の音の中、ガッツポーズ!叫ぶ。
出発する。
このあともエンジンが止まりかけるが、
ボコついたら即、アクセルを小刻みに吹かせる。
するとしばらくは走れるようになる。
これを繰り返しつつ先に進む。
水たまりには入らないように!と心掛けるが、ぜってー無理。
道は水だらけだし、何より暗くて水たまりかどうかもよくわからない。
気が付いたらぼぼぼぼ~と水たまりに突撃してしまっているのだ
そうなるとエンジンが停止する。仕方がない。
もう一度アクセルをオンオフしつつエンジンを再始動していく。
何回目かでエンジンを再始動するときに、後続がついてきていないことに気付いた。
先頭のはちまるとムーミンさんだけ。
あとのぬりかべ君とkoroさん、パタさんがいない。
トラブルか?
どうしよう、後ろには明かりが見えず、随分と離れてしまったようだ。
しかし、自分たちのチョイノリも虫の息だ。
ムーミンさんと雨粒に打たれながら相談する。
引き返して支援するか、
しかし、その間に自分たちのチョイノリも動かなくなって二重遭難になる可能性が高い
残念だが、ここで引き返すわけにはいかない。
このまま先に進んでなんとか泊地まで帰ろう、車で支援する方が良いはずだ。
そう決定して二台で先に進む。
雨はさらに激しくなっている。
シャワー?
いえ、ちがいます。打たせ湯くらいのレベル。
そしてなんとか泊地までたどり着いた。
やったーーーー!
本当にうれしかった、助かったと思った。
アルファードのリアハッチを開けて、それを屋根にする。
体はびちょびちょ。濡れまくり、
デジカメも雨のせいでフラッシュがたけなくなり、写真もこんなのしかない。
早く積んで救助に向かおう!
と作業にとりかかるところで、後続の3台が到着した。
やったーーー
全員生還!!
よかったよかった!
やったぞ!
喜びもつかの間、
雨がすごすぎて話をしている場合ではない。
それぞれが帰宅準備に入る。
ぬりかべ君はトイレに行き、
その間に一人で積載をしていく。
ぬりかべ君機体を載せて、
はちまる機体を載せて、
タイダウンベルトで締め上げて固定、
キャンプ道具を整理して、、
…
ぬりかべ君、帰ってこないなあ。
しばらくするとずぶぬれになりながらぬりかべ君が暗闇から登場。
「あの… すみません、さっきそこで転んで 手から血が止まらないんです…」
…
…
…
えーーーー 何やっとんねん~!!
まじかよ。
一通り突っ込んどいてから傷を確認、
手の甲に擦り傷、出血あり、
ドデカいおっさんであるぬりかべ君が生まれたての仔ヤギのようにプルプル震えている。
受傷と血を見たことで精神的に不安定になっている様子。
あと、カッパを持ってきておらず、最初から最後までほぼ普段着で激烈雨中ツーリングを敢行したため
体が冷えているのだろう。
とりあえず圧迫止血だ。
動脈切っているわけじゃない、圧迫で止まらん出血なんてないから大丈夫じゃ。
押さえておきつつ、
早く体を温めなくてはならない。
着替えがあるというのだが、
その着替えを濡れた服の上に着ようとするぬりかべ君。
あかん あかんて~
低体温症による判断能力低下か?
単純な命令で、テキパキとした行動を取らせる。
脱ぐ脱ぐ脱ぐ!!!!とりあえず脱ぐ!
裸にさせる。
拭く拭く拭く!!!
タオルを絞って拭く、
ふいたらすぐに着替えを着させる。
これらをアルファードのハッチバックの屋根の下で行った。
打たせ湯のような雨は降り続いている。
上開きタイプで本当によかったと思った。
着替えたら助手席に座らせてエアコンで暖房。
最強にしておく。
よし、これで落ち着いた。
次は自分のこと。
カッパを脱いで、タオルで拭き、ぬりかべ君の衣類を収納して運転席に戻った。
やっと完了。。。
ここでやっとぬりかべ君の震えが止まった。
アルファードで帰路に。
他のメンバーは大丈夫だろうか、特に自走組は…
心配しながら走った。高速道路上も大雨でかなり危険な状態。
気をつけて走る。
掲示板に隊員からの報告が順番に掲載されてくる、
みな無事の様子だぞ。よかったよかった。
11時すぎに姫路に到着し、ぬりかべ君を家に送って帰宅した。
おつかれーーーー!
坂の登攀、大雨、機体の不調。
ものすごい大変な旅だった。
さまざまな困難があったけど、みんなで協力して乗り越えられ、
非常に思い出深い旅になった。
めちゃくちゃ楽しかったぞ!みんなありがとう!