M仮説 -wikipedia-
M仮説
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概要
M仮説とは、まつきち博士の提唱した林道戦闘機用エンジンガードに関する理論である。
従来の強固なエンジンガードではなく、強度を可能な限り低く抑え、それにより車体にかかる衝撃を減らして交換にかかるコストと労力を減らすことを目的とする。
この理論により作成されたエンジンガードはMガード板、もしくはまつきちガードなどと呼称される。
歴史
度重なる剣山林道戦役はいずれも激戦となり、装着されたエンジンガードは岩に何度も激突したため激しく損傷し、たった一度の林道戦闘でも亀裂、陥没、脱落を起こして戦役ごとに修正を繰り返すこととなった。
修理を担当した鉢丸内燃機工業(現ヘチョバイク林道戦闘機隊)では、より強度と耐久性を高める対策が繰り返された。
当初のアルミ製エンジンガードから、装着部位の固定増強、さらにはエンジンガードの素材を鉄に変更し、強度と耐久性を増していくこととなる。
この堅牢なエンジンガードの開発競争の状況は強固堅牢主義と呼ばれた。
しかし、度重なる改修にても林道戦闘による損傷は強く、補修のための脱着と矯正修理が整備班の負担になっていった。
そんななか、チョイノリ林道戦闘機の研究を行っていたまつきち博士から、より軽量で軟度のある簡易エンジンガードを用いた「クッション性を重視した防御方法」についての理論が発表される。
この理論は、いたずらに強度を増して衝撃を車体に伝達するのではなく、エンジンガード部分で衝撃を吸収し、破損したガード板は安易に交換できるような設計を目標としていた。
M理論のMはまつきち博士の頭文字Mに由来する。
当初、この理論に接した林道戦闘機搭乗員や鉢丸内燃機工業の技術班では、戦闘中のエンジンの損傷、脱落したガード板による二次損傷を危惧する意見が多く、林道戦闘未経験の一博士から出された突飛な理論に大半は否定的な評価を下すこととなった。
全く見向きもされず仮説が風化することを恐れたまつきち博士はこの仮説を証明するべく自身が戦線参加して証明することを企図し、2016年に行われた第五次剣山林道作戦に参戦して仮説を証明した。
構造
エンジンガード板は加工が容易なアルミパンチング板が使用され、特殊な工具は一切必要なく人力で形成が可能になっている。装着はタイラップや針金などの広く流通していて手に入りやすい素材が用られ、固定もゆるく全体的に若干の可動性がある。
ガード板の軟度と固定部位の自由度のため、受けた衝撃をエンジンガード部分で吸収し車体や乗員への伝達を減少している。
防御効果
従来のエンジンガードに比べると堅牢性は低く、軽度の衝撃でも変形してしまう。
ただし、損傷するのはエンジンガード板のみであり、衝撃を吸収することにより車体への伝達を防ぐため、車体の防御効果としては必要最低限を保持していると言える。
一例として、強固な鉄製エンジンガードではエンジンガード自体の変形は少なくなったものの、衝撃の伝達から装着部位のエンジンケースに割れをおこした実例があるがM理論にもとづくガード板では現在までこのような損傷は見られていない。
評価とその後
第5次林道戦闘においてまつきち博士の機体はMガード板による防御でエンジンの損傷はなかった。
林道戦闘機隊・防御板製作部では「実戦闘の経験が少ないため評価は未定」との立場を取っているが、M理論に基づくクラッシャブルガードの開発チームが発足しており、これまでの強固堅牢主義を見直す動きがあるのは確かである。
まつきち製作所のエンジンガードをwikipedia風にまとめてみましたよ(笑)