4台目 入荷。
またまた 買ってしまった。
12月にリョウキチと日本海側へカニを食べにチョイノリツーリングをする予定なのだが、
横浜から自走で来てもらうわけにもいかないので、はちまる基地にリョウキチ用巡航13T-25Tチョイノリを準備することにしたので、そのための車両を手に入れたのだ。
今回は珍しく店舗で購入。
自分はもっぱらヤフーオークション派なのだが、どうも最近、オクでのチョイノリ取引相場が上がっている気がする。以前のような安価購入がなかなかできず、goo bikeに掲載されている全国で1番安いチョイノリを買うことにした。
知っている人もいるかもしれないが、兵庫県のバイク解体業者さんのお店である。
8000円という価格だったのだけれど、掲載写真を見たところ、どうやら後期型だったので買いと判断。
しかし、いざ店に行ってみると倉庫中に足の踏み場もなくぎっしり置かれたバイク達の奥の奥にあり、バイクに登って、バイクからバイクへ飛び移りながら進んで到達すると、
ウインカーが暗いオレンジ…タンクは外されて、シートもなし、キックペダルもなくて、リアウインカーも片側欠品、ミラー欠品。
これは前期型じゃん。しかもパーツ取りされているので、ネットで見たのはこの車両じゃないようだとお話ししたが、確認してもらうと掲載車両と走行距離がまったくいっしょで、フレームナンバーは後期型。
店員の話だと、パーツ取りされているとのこと…なんでやねん。なんでやねん。なんでやねん。
お店の方たちはとても気さくな方々で、それじゃあそこら辺のチョイノリからパーツ取って付けたらいいから
なんて言われる。
むむむ、見渡しても前期型ばかりじゃないか。
これもこれも、前期型なので、タンクのホースが合わないなどと講釈垂れて、奥の奥からパーツ取り用後期型を出してもらう。
店員さんに任せるより自分でやった方が早いので、借りた10mmのラチェットと、キーホルダーとして常に持ち歩いているwingmanのペンチとドライバーを駆使してチャッチャとパーツをとっていく。
ミラー、キックペダル、タンク、シート、ウインカーレンズを移植して終了。
どうやら、まったくエンジンがかかる気配のない車両を買うような人はいないだろうとパーツ取車にされていた様子。それならそれでgoo bikeの掲載を停止しておくべきだし、見に行く前の確認電話で状態の説明をされるべきでしょうが…
店員さんたちの悪意のない人柄と明るい性格から、取引は終始感じよく行えたので、まあよかったと思うことにしよう。
車両の状態はともかく、お店の状態は一見の価値ありです。大きな倉庫にぎっしりバイクが詰め込まれている様は圧巻でした。お近くまで来られたら、観光地の一つとして見に行ったら面白いかも(^^)
さて帰宅後、車両の状態をチェックする。
走行距離は8728.6km この外観じゃ一周行ってそうだね。
タンクをはぎ取られたときにキーを付けて持っていかれたようでキーがない。まことに残念である。
メットホルダーは外して捨てて、メインキーはスイッチ式にしよう(防犯の観点からこれは記事にしないほうがよいね。)
後期型なのでセルなしだけれど、ODOメーター付きです。
外装は傷だらけ。アルミ部分は腐食の斑点が多発しています。状態は悪いですね。
移植したシートも破れたものでした。
まあこれくらいは「レザー補修これなら」で補修可能でしょう
うわあ きたね~
ヘッドが斑点状態に粉吹いています
キャブもエアクリも汚れていて、フィルターはぼろぼろでした。
はちまるは後期型車両を手に入れたのが初めてだったので、新しい発見がありました。
イグニッションコイルが小さくなったのは、負圧VTVを納めるスペース作りのためもあったのですね~
フロントタイヤは金属棒が刺さっていてパンクしていたので修理。
リアタイヤは溝が…ないので交換。まったく平坦になるまで使用するとは、やるな~
次にエンジンをばらしましょう。
今回の車両はあまりに保存状態が悪く、排出したオイルが水のようなさらさら液体と少量オイルとの混合液であり、不吉な予感がしたのでエンジン始動にトライせず開けることにした。
あけてみると、オイルというか寒天状のヘドロ物体が入っていて
内部が潤滑されていたとは到底思えない環境。
後期型のくせに、カムの山が完全につぶれていて
プッシュロッドの先の球が外れてしまっていた。
この後、クランクケースの中から先の球がコロンと落ちてくる。おいおいこんなものがエンジン内に転がっていたのかよ~
ピストンは抱きつきがあり、傷ついていた。
えらい状態の悪いエンジンで、補修は断念して部品とりにした。
ハズレ車両を引いちゃいました~(^∀^)アハハー
予備エンジンを載せることにするのだけれど、せっかくなので金属カムを導入しようとカム待ち。
カニ旅までに完成させよう。
追記
このような損傷が起こった原因を考えてみた…
そういえば、マグネトケースのオイル注入口の上部が割れていました。
真上にチェーンがあり、傷口がチェーンの幅と同じだったので、チェーン切れ、もしくはチェーンのたわみからケースにチェーンがヒットして割れたのだと思います。
この部位はチェーンに付いているオイルやゴミ、また雨の日に走行すると雨水も巻き込まれて降りかかりますので、こういった異物がマグネトケース内に侵入し、エンジン内で撹拌されてオイル劣化・乳化。
(あとオイル注入口の蓋をあけてエンジン掛けるとオイルが跳ねとんできますので、これと同じような現象が起きて割れ目からオイルが飛び出て減少した可能性もあり)
で、内部の潤滑保たれず、ピストン抱きつき、ヘッド過熱の挙句ロッドのボールが逝った…
こんな感じでしょうかね。。。