チョイノリのライバルとは
チョイノリの対抗馬となるようなライバル車ってなんでしょう?
よく、「ライバルは自転車だ」などという、チョイノリの非力さを象徴するかのような評価が言われるが、
それはあまりにも失礼だ…
いや、チョイノリにではなく自転車に失礼。
あっちはオイル交換も燃料補給も軽自動車税も自賠責も必要ない、環境に良いノリモノ、
チョイノリには逆立ちしたって到達できない維持費の安さ。
なので、バイク限定で考えてみますと…
はちまるは「ホンダ トゥデイ」がライバルだったと思っています。(諸事情により過去形)
トゥデイは2002年7月にホンダが発売した廉価スクーター。
値段を安く抑えるために製造を中国で行い、当時94800円という低価格でデビューしました。
空冷4ストローク OHC 単気筒 49cc 3.8PS
通常のスクーターの性能・機能をそのまま残して海外製造で安くした車体です。
かたやチョイノリは、2003年2月にスズキが発売。
空冷4ストローク OHV 単気筒 49cc 2PS 最安モデル 59800円
海外生産では日本の技術が守れないという信念のもと、
あくまで国産にこだわって省ける装備をどんどん外して、通常のスクーターとは全く違う簡易バイクをつくった。
同じ時代に、同じ目的(廉価)を志した、非常に対照的な2車種だと思うわけです。
チョイノリの、「あくまで国産」という姿勢は日本人として非常に好感触ですし、
整備性の悪いスクーター界において、素人でも気軽に全バラできるマッタク新しいバイクを作り上げたことは称賛に値すると、はちまるは思うわけです。
しかしながら、この2車種の販売競争でチョイノリは惨敗でした。(T∀T)
トゥデイ :発売1年間で出荷台数10万を超えるヒット しかもまだ売れ続けているよ。
チョイノリ:2003年から2007年に販売中止になるまで、約5年で10万台そこそこ。
市場の求めるのは整備性ではなくて走行性能と利便性だったわけです。
売れなかったチョイノリは自動車排出ガス規制の強化に対応させてもらえず生産中止。
(排ガス規制に対応できなかったのではなく、対応させる価値がないと判断されたのだと思う。)
かたや、トゥデイは改良が重ねられて、今やFI(フューエルインジェクション)車となり、いまだに作り続けられている
CRM80のパーツを買いに行ったら、本田正規店で新車が売ってた。
きれいだね~ 華やかだね~。
いろんなカラーバリエーションがでて各色が飾られていました。
中国生産のためにリコールが非常に多かったようですけど、それを差し引いてもトゥデイの圧勝。
アパートの駐輪場で蜘蛛の巣だらけ 埃だらけで放置されているチョイノリをよく見かけるが、えらい違いだよ。
チョイノリって本当に変なバイク。比べられるライバル車 なかなかないようですね。