チョイノリオーナーの苦悩。
2013年現在、チョイノリを店頭に並べて売っているお店はなかなかない。
発売当初は色とりどりの車体を並べて展示販売しているお店もあったが、
低性能、維持管理が悪いと壊れるという特性が判明するにつれ、積極的に販売するお店はなくなってしまった。
かくいうはちまるも、最初にバイク店でチョイノリを買おうとしたとき、3店舗すべてに
「安いけど、すぐ壊れるよ」
「これはやめといたほうがいい」
「車体価格は安いけど整備維持費がかさんでしまうので、レッツにしときなさい」
「電動自転車の方がいいよ」
「あんた太っとるやろ、これやったら坂道で止まるで、トゥデイにしとき」
などと、売る気まったくなし、チョイノリ全否定であった。
明石サイクルさんもおっしゃっているように、
販売した後に整備不良で故障してお客さんに不便をかけてしまったり、
安価なバイクをと望んでいたお客さんから整備費を取る結果になってしまうので、
チョイノリはバイク店として気持ちよく売れるバイクではない ということなのだ。
売ってハイさいならっちゅうわけにもいきませんしね、
その後の責任もあるバイク店のお気持ちは察するに余りあり、
さぞや鈴木本社にはバイク屋からのクレームが届いたことでしょう。
バイク店で疎まれた車両「チョイノリ」
こういった販売状況でチョイノリが売れるはずもなく。
「それでもこれが欲しいんだ」という一風変わったオーナー!?にのみ細々と売れていったチョイノリですが、
売れた後にも受難の日々は続きます。
それは「壊れてもなかなか診てもらえない」こと。
またバイク店のお気持ちのハナシになりますが、
チョイノリを修理した場合、パーツ代や工賃が車体販売価格に比較して高くなってしまって、
お客さんの印象が悪く、できれば修理はひきうけたくないとなります。
バイク店整備士さんにしてみれば、BMWを整備するのもチョイノリを整備するのも同じ時間給なのに
「6万円するバイクの修理費が2万ってどういうことじゃい!」
とクレーム付ける輩もおるのでしょうね…
しかも、しばらくしてまた壊れでもしたら、
「前の修理でミスしたんちゃうんかい!」…
これではワリにあいません。ということで、よく聞くセリフ。
「直してもすぐ壊れるから、買い替えたほうがいいよ。」
チョイノリ購入店舗でもこの調子なので、持ち込みチョイノリなんて、なかなか診てもらえない。
こうやって実働チョイノリの数は激減中ナノデス。
はちまるは、「それでもこのバイクが欲しい」という一風変わったオーナーで、
「どうせ安価バイクなんだから壊し覚悟で自力整備したろ」ということで維持整備を始めました。
整備に困っている方もおられるだろうと、ブログに整備情報を掲載し、整備相談にものるようにしているのですが、整備に慣れている方々がおられる反面、工具もなく、コメントのやり取りだけで自力での復帰は不可能という方々もおられるようです。
近くに持ち込みチョイノリを見てくれるバイク店があれば駆け込むこともできましょうが、
(注:買い替えを勧められても、頑として修理依頼を貫き通す強い意志が必要)
なければ泣く泣くチョイノリを手放さなくてはならない…てなことに。
特に女性でチョイノリを乗り続けたいだなんて思っても、難しいでしょうね~
修理に躊躇する販売店ばかりではなく、快く引き受けてくれるお店もあると思います。
おそらく持ち込みチョイノリでも修理を請け負ってくれると思われる、スズキワールドグループを紹介しておきます
皆様のチョイノリがいつまでも元気で走っていますように(祈)