BSA bantam D1 キャブレター洗浄
BSAのキャブレターってAMALキャブだ。
機械チックでよい外観。
この時代のキャブレターとしては有名みたいで、日本車にも使われているものがあるらしい。
でも現代ではまず見ることがないキャブ。
基本構造は一緒だが、
フロート室とジェットのある場所が離れている。
反対側から見る、
ボルトが二つあるが、
上のボルトはスロットルピストンが回らないようにするためのでっぱりを作るためのボルトで、
下のボルトはフロート室とジェット室のガソリン流路を掃除するための穴。
詰まること前提の設計、
流路を掃除するのに、キャブを外さずにこのまま掃除できるんだねえ。
キャブトップを外す。
スロットルピストンに溝があるが、これが先ほどの上のボルトに沿って回転しないようになっている
アイドルスクリュはないのだが、
アイドリング調整はキャブトップのワイヤーアジャスターで行うことになる。
こちら側から見えるのはジェット室だが、
下の金色のパーツを外すとジェットにすぐたどり着ける
それはのちほど…。
キャブレターの形式は361タイプ。
AMALキャブレターの消耗品販売サイトを見てみると、
数あるキャブレタータイプの中でも361シリーズは比較的特殊なようで
other AMAL carbs の項目にあった。
いまでも消耗部品が手に入るらしく、これは非常にありがたい。
上側にある筒がフロート室。
フロート室の上にボタンがあるのがわかるだろうか、
これは内部のフロートを上からつんつんと突ける構造になっている。
はじめ、何のためにこんな構造があるのか不思議だったが、
どうやらフロート上突起がふさぐ給油口にごみが詰まったりしたときに、
フロートをツンツン動かしてつまりを取るためのものと判明。
こちらも車体につけたまま、非分解でごみつまり除去できる構造になっている。
で、ジェットの方をチェックする。
ジェット室の下パーツを外すだけで
すぐにジェットに到達。
サイズは#75
ここも、キャブレターを車体から外さなくてもジェットに到達でき、
このままジェットを外して洗浄できる。
まったく詰まったときの整備性がよいねえ
ってか当時のガソリンってゴミだらけだったのか!?
可能な範囲で分解して洗浄。
腐れガソリンが入っていたので汚れていたが、洗浄できれいになり
パーツを交換することなく使用できそうだ。