BSA bantam 前後足回り整備
前後の足回りを調整する。
前後のタイヤが接地しているので、センタースタンドに木片をかませてかさ上げずる。
センタースタンドストッパーが曲がらないようにジャッキアップで重量分散し負担を軽くしておく。
リアから見ていくが、このブレーキ操作棒、赤線のようにペダルの外側から内方向へ差し込まれているのだが、どう考えても棒が曲がってしまい力の伝達にも不利。
内から外へ差し込むのではないか?
リアホイールには速度計のギアがついているが、
赤丸の部分がはずれない。
無理やり外して壊れたら、部品はないので無理をせず、
メーター側を外してワイヤーと一体で取り外した。
リアタイヤが外れた。
タイヤはmade in great britain
イングランド製でメーカーはDANLOP イギリス発祥のタイヤメーカー。
DUNLOP GOLD SEAL K70
2.75-19
だいぶひび割れているが使えないことはない。
できるだけオリジナルで置いておきたいからこのまま再利用だ。
ブレーキシューは残あり。
ライニングを嵌め込むタイプであり、なかなか珍しい。
当時ものなのだろうか?
ばらしてみるが、ゴムの劣化でタイヤが一部裂けた。まあ、まだ使えるぜ。
チューブはイタリア製。
スプロケットはツンツンでもう交換したいところだが、すぐには手に入らないのでこのままいく。
あと、ブレーキを作動させるパーツがグラグラになっていて、
たぶん、ブレーキ作動棒が斜めに引っ張っていたから、軸が削れてしまったのではないかと思う。
再装着では棒を内から外へ通す方法とした。
力の伝達もこの方が有利。
ネット検索するとBSA Bantam D1の画像では
初期型リジットタイプは外から内へ
改良型プランジャーサスタイプは内から外へ通してあったので
これでよいのだと思う。
フロントも外してみる。
こちらは特に問題はなさそうで、そのままつける。
フェンダー固定部が隙間ができてグラグラだったので、
テープを貼って隙間をなくして締めこんでおく。
各所、弱くなっており
クラッチアジャスターのナットは締めこむことでナットが割れた。
交換部品がない(インチナットなんて持ってない)ので
針金で縛っておく。
ミラーを付けて、公道を走行できるまで整備ができた。
近所の信号のない、車通りも少ない工業地帯で試運転。
左足ブレーキ&右足ギアという不慣れな構造なので、運転には気を付けて、
ローはトルク弱く、発進が遅い!
セカンドで回転数を上げていくと、あるところで失火するような振動がでるので、早めにサード
サードは回転数がググっと下がる。
メーターを見ると20-30あたりを指しているが、これってマイル表示のようだ、
1マイル1.6kmだから、32km/h-48km/hまで速度が出たことになるが、このメーターもくるっている可能性が高いので、また改めてGPS計測しようかと思う。
サードで高回転まで回すと、頭打ちになったあたりから、
マフラーで時折
ボンッ ボンッ
と爆発が起こっている様子。
エンジンから生ガス噴いてそれがマフラー内で爆発するアフターファイヤになっているのかもしれない。
公園で写真撮影した後に帰ろうかと思ったら、エンジンがかからなくなった。
いろいろ調べたがコックをOFFにしてしばらく放置したらかかるようになった。
振動でオーバーフローしたのかもしれない。
とりあえず走ることはできたが、
キャブレターからはガソリンにじみ
コックもガソリンもれがでてきていて、
エンジンのキックギア挿入部からギアオイルが垂れる
不安な部分が多すぎる。 調整していこう。