mini50は普通に走れるくらいに整備できている。
ポイントの洗浄の結果、始動性もよくなり、
近所の試運転も安心してできるようになった。
しかしある日、
自宅から8kmほど出たところで坂道を走っているとき、急にパワーダウンしてエンジンが止まってしまった。
待避所がない道路だったので車がビュンビュン走る中、気を付けて押し歩き、ここまで来た。
キックしてみると、何とかアイドリングするのだが、
アクセルをあけると途端にエンジンがとまる。
パイロットジェットは無事そう…
二次エア吸いかメインジェットの異常か、といったような症状だった。
これまでの状況から考えて、
タンクの錆がキャブに入り込みメインジェットを詰まらせたと思われた。
不覚にもこのとき整備工具を持参していなかったので、仕方なく家まで押して帰ることにした。
8km、押し歩きにはだいぶ時間がかかる。
その間にこれからの整備計画を考える。
ここまでサンポールさび取り処置を繰り返し繰り返し行い、
しかもフューエルチューブ経路には2か所のフィルターが付けていた。
それでも錆がでてくるというのは、どうしたものか。強敵すぎる。
こうなったらさらにサンポール洗浄するか、しかし穴があきそう。
不本意ではあるがタンク内部をコーティングしてしまうか…
いろいろ考えながら、自宅までたどり着いた。
フューエルラインには目で見てわかるような錆は見られなかった。
メインジェットの詰まりならば
キャブレタートップを外してメインジェットの上からパーツクリーナーで噴いてつまりを取れば、
調子を取り戻すはず。
しかし、
全く症状に変わりなし。
あれー?
錆つまりなら、だいたいはこれで改善するのになぜだ?
どうせキャブレター全洗浄するので、分解しよう。
キャブレター内部をみてみるが、ガソリンだまりには、錆がほとんどない。
錆つまりのときには、キャブレター内部に粉のような錆が沈殿していることが多いが、全然ない。
なぜだ…
あっ
メインジェットが浮いている!?
前回、バルブの付け替えをしたときに外したメインジェットを手で回ししめただけで、
レンチでしっかり締め付けるのを忘れていたようだ。
てっきり錆が原因かと思っていたら、まさかの整備不良。
締め付けたら調子改善した。
さらなるタンクの錆取りを覚悟していたのだけど、ちゃうかった。
よかった~